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告白の言葉は「私を抱いていただけないでしょうか?」でした。  作者: 月迎 百
終章 決着をつけるべき過去とこれからの未来
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8 動けるうちに

どうぞよろしくお願いします。

 短い夏が過ぎて、あっという間に外がめちゃくちゃ寒くなってきて、私はほとんど建物から出られなくなる。

 出かけることはあるけれど、建物から車、すぐ建物という感じで。

 なんかちゃんと外を、散歩というか街ブラというか、歩けていない。

 歩いた方がいいと医師や出産経験のある医療士からは話をされるんだけど。

 仕事の合間に本部の中を歩き回る、けど、みんなに心配されるし、なんか、歩いた気がしない……。

 日本街ぐらいなら、歩き回ってお茶したりなんて思うけど、ハヤトや愛理さんが心配して……。

 そんな感じで、体調はいいけれど動くのが少し大変な8ヶ月になった。

 お腹は大きくなり、赤ちゃんがお腹の中で動くのがわかるようになってきたんだけど、まだ、そこまでではない。

 経験者からは、臨月は辛いよー、胃を蹴飛ばされるよー、なかなか寝られないしさー、と脅かされている。

 いや、腹の中から胃を蹴飛ばされるって、何事!?

 

 もう少しすると本当に外出できなくなる!? とロイと佐伯さんにお供を頼んでジェシーとタニアの所を訪ねていた。

 日本を選んでくれた異世界人の拠点という感じの所で、ミースのように防衛隊に正式に入って宿舎に移って仕事をしている人もいるし、家族でここに住んで街に仕事に出ている人もいるそうだ。もう、ここを出て街で生活している人もいるらしい。

 ここにはドクがいて診療所兼薬局のような仕事をしている。

 ドクは城の侍女のひとり、アイラと結婚し、医師であり薬師のような感じで頑張っている。

 ダンジョン産の薬草の薬はなかなか上手くいっているそう。持ちこんだ薬草の種の栽培も成功していると教えてくれた。

 そこへミースが来た。

 ミースは第三師団の衛生士になり、今日はお休みで街に来たので顔を出したそう。

「挨拶に寄っただけで、人を待たせているので……」

 あ!?

「山野井くん!?」

「……そうです」

 ミースはかわいくはにかんだ。

「ヤマノイ? 男性か?」とドク。

「第三師団の医療士で、医師になる勉強をしている優秀な人ですよ」

 私がそう言うと、ミースがうれしそうに「はいっ!」と言った。


 ミースを見送る。

 ちょっと心配そうなドク。お父さんかお兄さんの気持ちかな?

 大丈夫だから!

 山野井くんはお薦めです!


 ジェシー達の所に戻る。タニアはいなかった。

 タニアが妊娠して、つわりがなんて話をジェシーから聞く。

 私、つわり、なかったからなあ……。


 亮さんとピエールがジェシーの所に来て、歴史のことで質問があるとかで。

 私は奥で寝ているタニアとそのそばにいるモーゼに挨拶して、帰ろうとすると、もう用事は済んだみたいで亮さんに「一緒に車に乗せて」と言われた。


「アレクさん、お腹、大きくなりましたね!」

 亮さんがびっくりしたように言って。

「研究室でほぼ毎日、会ってますよね!?」

「いや、こんなに近くに座ることないし」

 私は笑ってしまう。

 ピエールが「フランス街に行きマース。ナニカ、買うてクル?」と言った。

 フランス街……。

「美咲?」

「エッ、ああ、そーいうワケジャないデス!」

「美咲、フランス街で働いているって!

 行ったら会える?」

読んで下さり、ありがとうございます。

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