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告白の言葉は「私を抱いていただけないでしょうか?」でした。  作者: 月迎 百
終章 決着をつけるべき過去とこれからの未来
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5 責任と無理

どうぞよろしくお願いします。

 お腹の子は順調!

 5ヶ月に入った。地球に戻ってきて、2ヶ月経ったわけだ……。

 子どもを産むということ、迎えるということ。

 なんかそこまでリアルに考えられないんだけど、もう安定期。

 服を着るとあんまり目立たないけど、お腹もふっくらしてきた。

 最近、ハヤトは第三師団から本部に戻り、本部のハヤトの部屋はそのままなんだけど、ふたりの新居として近くの宿舎の大きめの部屋でふたり暮らしを始めていた。

 早乙女夫妻が隣だよ。はは、安心というか。

 ハヤトも早乙女中尉もまだ忙しいからね……。

 お互いに行き来して過ごすことが多いんだけど、私より愛理さんの方がいろいろなカタログを取り寄せたり、ネットで赤ちゃんグッズを調べたりしている……。


 今日はハヤトが病院に迎えに来てくれて、買い物して一緒に帰った。

 一緒に食事を作り、食べてから、安定期に入ったこと、あと5ヶ月したら生まれる……、なんかまだ想像できないね!? なんて話をしていた。


 安定期って言っても、初期流産の危険度が高い時期を過ぎたというだけで、全くの安定じゃないけど。まだまだ大事にしなきゃだけど。


「リア、その……浄化の治療の方も一段落して……。

 辛い気持ちもあったのかもしれないけど、頑張ったね」

 ハヤトが少し申し訳なさそうに言った。

「ううん、これは私がしなきゃいけないことだとわかってた。

 無理はしてないよ。

 責任とか……、背負いこんでもいない。

 正したい、でも自分も守るものができて、無理しないようにって。

 そう取り組めたから……。

 それは、異世界で祖父母に会ったことが、あるのかもしれない」

「あの、王妃と王?」

「うん。

 王と王妃であろうとして……、ずっと無理してて。

 でも、最後にリーリラの父と母の顔を……、本当に父と母の顔を、思いを見せてくれて、それが私に伝わって……。その時、本当にこの人達が私の父と母というかその命をくれた、繋いだ人達なんだって。

 だから、私は無理したくないと思った」

「そうか……。

 そういう思い出になっているなら、ふたりはうれしいかもな」

「うん、そう思う。

 これからは……、自分の家族のことを、これからのことをもっともっと考える。

 赤ちゃんを迎える準備もしなきゃだし。

 ハヤトも少し余裕が出てきた? いろいろ話せそう?」

「うん、ありがとう、リア」

 私とハヤトは微笑み合った。


「で……」

 ハヤトが言いにくそうにしている。

「何?」

「……早瀬中佐のこと。

 リアが出産してからの方がいいか?」

 あ、父の……、そうか、火葬のこと……。

 うーむ。

「……ハヤトが一緒にいてくれるなら。

 原さんも来てくれるかな。

 後……。

 私は……。早く父を……」

 泣くだろう。

 でも、出産後にするのは……、ずっと気になり続けるような気がする。

「無理はしてない?」

「うん、無理はしてない。

 父のことをちゃんとしてから、赤ちゃんを迎えたい気もする」

 それに……、出産で何があるかわからない。

 この言葉は飲み込んだ。

 

「ハヤト。

 私は大丈夫。

 父とお別れして、魔物の混入がないことを確認して……。

 ただ、あの、凍ってる父は見たくない……、最後のお別れって、どんな感じ?」

読んで下さり、ありがとうございます。

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