表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
告白の言葉は「私を抱いていただけないでしょうか?」でした。  作者: 月迎 百
終章 決着をつけるべき過去とこれからの未来
184/201

4 新しい恋

どうぞよろしくお願いします。

 私は本部研究所付きの医療士となった。

 研究を手伝ったり、転移してきた人で怪我をした人がいると呼ばれて治癒魔法を掛けに行ったり。

 いろいろな国の防衛隊に行くのは楽しいこともあった。

 護衛として原さんか佐伯さんあたりが付いて来てくれることが多くて、だいたい、ロイが通訳として一緒だった。なんでよ。言葉の魔法かけてくれればいいのに!

 でも、必要以上に掛けないようなルールができたんだとか。

 んー、確かにズル過ぎるか……。

 そんな中でロイと黒須ちゃんが本格的に付き合っていることを知った。

 えっ? 山野井君は!! 振られたの!?

 まあ、それはちょっと言えないから、ぐっと飲みこんで……。

 いろいろな国の防衛隊で異世界人のみなさんと会うと「アレク様!」「聖女様!」とか呼ばれちゃって、慌てたりもしたけど。みんな元気そうで良かった。


 楽しいことばかりでもない。

 過去に魔物との戦闘で接触し魔物の細胞を取り込んでしまった人、それに早瀬製薬の染野と武井先生による魔物の粘液入り製剤を使用してしまった人、これは日本人が多いけれど……。

 各国にいるそのような状況の人の治療もあった。

 事故や実験……、様々なケースがあり、気持ちが落ち込むようなケースもあったけれど……。

 私は特に原因は気にしないようにして、淡々と治療をした。

 

 武井先生のようになるまでの人はいなくて、治癒魔法で魔物の成分を取り除いても命に別条のない方がほとんどで。

 でも、これは私がやらなきゃいけないことだと思った。

 父の、早瀬冬馬の研究で『新人類』の定義が、ダンジョンで魔物と戦う者の中に現れたとあったことで誤解された間違ったケースだから。

 たぶん父がダンジョンの魔力でカレンやマルスやジュドーの血を引く人物の力の発現を目覚ましいと感じて、さらに魔物による傷を負った人に何かしらの変化が起きたことを混同したのだと思う。

 一緒にしてはいけなかった。

 だから、神官にそれを利用され、新しい力を欲した上層部がその提案に飛びついたというケースも(そうは表に出ないけれど)あったのだと思う。

 元通りにはできないけれど、それで不幸になる人をできるだけ少なくするというのが、娘としての責任の……、全部は取れないけど、するべきことだと思うから。

 そして正しいことを伝えていく……。



 しばらくして防衛隊の病院に妊婦健診に行った時。 

 山野井医療士と藤堂医療士がいて、一緒にいたのは、なんとミースだった!

「アレク様!!」

「ミース!!」

 私とミースは手を取り合う。

「どうしてここに!? 

 タニアの所じゃないの!」

 タニアとジェシーは日本街の方にできた異世界の人のための施設にいた。そこのまとめ役みたいな。


「今、ドクのお手伝いをしているんです!

 衛生士の仕事を習っています!」

「あ、そうなの!?」

 すごくうれしそうに教えてくれるミース。

 話を聞くとダンジョンで採れる植物で異世界人にも効果がある薬を作れることがわかったのだそう。

 なので、ダンジョンは魔物が溢れないように見張って定期的に魔物を狩る場所から、薬草や材料を採取する場所という新しい使い方、目的ができたのだそう。

 それはしっかり部隊を整えて行かないと!

 異世界人の仕事として、それはすごくいいことかも!


「山野井くん! ミースのこと、頼むね!」

 私がそう言うと「当たり前ですっ!」とちょっと赤くなった山野井くんから返事が返ってきた。

 私が藤堂医療士を見ると、すっごいニコニコっていうかニヤニヤしてる。

 私もニヤニヤしちゃった。

 いやー、新しい恋だねっ!

  

 あ、でも、ミースもロイも……。

 どれくらい地球に魔力が巡っているのかも、調べた方が良さそうだな。

 日本も、もしかしたら、増えているかもしれないし!

読んで下さり、ありがとうございます。

黒須ちゃんとロイ。

山野井くんとミース。

他にもいっぱい恋人同士が爆誕してそうな……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ