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告白の言葉は「私を抱いていただけないでしょうか?」でした。  作者: 月迎 百
終章 決着をつけるべき過去とこれからの未来
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3 帰る場所

どうぞよろしくお願いします。

 一日で退院して小野田隊員と愛理さんが迎えに来てくれ、本部のハヤトの部屋に戻った。

 ハヤトは第三師団にも部屋があるので、本部のを私が使ってていいと言ってくれて、愛理さんが黒須ちゃんと私の荷物をまとめてこっちに持って来てくれてた。致せり尽くせり? 使い方違うかな?

 そして、本部の研究室に行き、そこにいた研究者達に紹介されたんだけど。

 

 そこに亮さんとピエールがいて『異世界に行きたかった』とジト目で絡まれてたというわけ……。

 うーん、行きたくて行ったわけじゃないけど。まあ、行って、私は良かったかなと思う。


 そういえば……。

「ピエール! 私の従姉の美咲は?」

 ピエールが笑顔で言う。

「シリマセン! 

 フランスの方に来テクレタ思うたら、私と結婚スル言いましてん」

 はあ、私もそうなのかと思うてましたけど。


「研究のタメ、アレクサンとお近づきになりたかったノデ。

 まあ、年貢の納め時!? 

 デモ、アレクサンじゃ、ナカッタ!!

 ワカッテ、どうぞお帰りクダサレと」

 え?

 本当のアレクだったら結婚する気だったの!?

 って、私はそんな気ないから、なんだか混乱する。

 しかも年貢の納め時ってなんだ!?

「でも、日本の防衛隊から行方不明届、出したでしょ!?

 何も、報告ないとか……」

「勝手に出てイッテクレタ!」

「は!?」

 ……自由過ぎる……。その時、ピエール、防衛隊員じゃなかったにしろ……。


「フランス街の方で働いているらしいよ」

 亮さんが言った。

「えー!!

 それは日本から離れたってこと?

 防衛隊の仕事とか届けとか、日本人であることとかもう……」

 諸問題、クリアしてるの!?


「……さあ、大岡大尉に聞いてみたら?

 あ、そーいう事務は竹中さんの方が詳しい?」

 亮さんの言葉を聞きながら、意識が斜め上に飛んでいく。

 ミサキ、何やって……。せめて日本に帰ってよ。

 あ、帰っても、もう早瀬製薬ないんだっけ。

 なんとあの後、早瀬製薬は黒須医療社に買収され、黒須の製薬部門になったそう。

 まあ、従業員にとっては良かったのか。

 叔父、染野さん、稲岡さんは辞めさせられたというか、医薬品に人体実験的なことをして、他にもいろいろ手続きとかでやらかしてて捕まってるし。

 屋敷は会社を維持するために売られたと聞いた。

 もう日本に帰る場所は……。

 あ、母のお墓と大家さんのところ!

 それに防衛隊本部……と宿舎……。

 家じゃないけど、私のことを知っていて、待ってくれている人達。

 それだけで、帰る場所があると思っていいのかも。


 あの水族館……。

 子どもとハヤトと三人で行きたいな……。


読んで下さり、ありがとうございます。

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