49 魔物の気配
どうぞよろしくお願いします。
「はい!
王庭には守備の兵が少々残っている程度で、全員中門まで入り、城に移動しています。
中門にいる民ももう残り少ないです!」
「では、守備の兵を下げ、中門に……」と私が言った時、私はあのちりちりの気配を感じて……、ハヤトとお互いはっと見合った。
「守備兵を下げて!!
何か来る!!」
私が叫ぶと中門の上の方にいた騎士が号令を掛けてくれた。
「正門より離れよ!
中門の方へ下がりながら、警戒を怠るな!!」
「大岡大尉、アレクさんを連れて城へ戻って下さい。
ここは私が!」
原さんが言う。
「頼んだ! 佐伯とロイを向かわせる!」
ハヤトが素早くそう言って、私の腕を取ると「戻るぞ!」と走り出そうとする。
「原さん!
一緒に戻るんですからね!」
私はそう言って、ハヤトと走った。
「アレクさん! お気をつけて!」
いつものように原さんは言ってくれた。
城に入り、礼拝所に向かう。
途中で佐伯さんとロイに出会った。
「ロイ!? 転移は!?」
「今は小休止だ。
魔物が出たのだろう?」
「まだだが、気配は感じた。
リアも感じたから、かなり大きな奴かもしれない。
原が中門にいる!」
ハヤトの言葉にロイが答える。
「ああ、神官の嫌がらせかもな!
王庭にはもう誰もいないのだろう?
燃やして大丈夫だな!」
私は慌てて答えた。
「うん、王庭にはもう民はいない。守備兵が少し居ると言うので、中門まで下がるようにお願いした!
中門の上から遠距離攻撃をした方がいい!!」
ロイが笑う。
「佐伯!
自由に攻撃できるぞ!
力の見せどころだ!!」
「えー、いいんですか! やっちゃって!」
佐伯さんも笑っている。
「頼む、城を守ってくれ!」
ハヤトがふたりに頼んで。
「任せて下さい!」と佐伯さん。
「任せろ!」とロイ。
ふたりを見送ったら、ドクも薬を抱えて走ってきた。
「ドク!!」
「アレクさん!! モーゼが戻ってきましたよ!」
それだけ言って、走って行ってしまった。
……モーゼ!?
「モーゼが戻って来た?」
私とハヤトは慌てて祭壇のある部屋に駆け込んだ。
「モーゼ!! それに福澤さん!?」
私は新たに増えてるふたりに叫んだ。
ジェシーが疲れた表情をしている。
あ、ずいぶん任せてしまったかも! ごめん!
「アレク!
魔法陣の方に『休め』という紙が示されて、少し休むことにしたら、モーゼとこの人が転移してきた!!」
読んで下さり、ありがとうございます。




