46 王城にて
どうぞよろしくお願いします
まるで王の凱旋のように、ジェシーと私は城の正門に迎えられ、城門を閉じた。
ジェシーはみんなに、再び話し掛けた。
「王家が考えていた聖女の故郷、地球への逆召喚の準備が整った!!
もう既に50名程先に向かっている!!
モーゼと我妻タニアも先に旅立った!
異世界への転移だ、怖気づく者もおろう!
ただ安全な地で生を繋ぎたいと思う者は転移の仕度をして、希望する家族揃って城へ来てくれ!!
城を守る騎士達! 兵達!
先に民を転移させながら、そなた達も順次声を掛ける!
仲間の中で順番を決め、家族に話をして仕度をしてくれ!!」
外から城まで私達を連れて来てくれた民も、王庭にいる民も、城の警護をしている騎士、兵、使用人達も真剣な表情で話を聞き「「「おおおっー!」」」と力強い返事をしてくれた。
私とジェシーと原さんとミースと騎士ふたりは、中門である行政の門を通り過ぎ、城へと入る。
王と王妃が城の入り口で「ジェシー!! アレク!!」と迎えてくれる。
ジェシーが歩みを止めずに言う。
「すぐに民の転移を始めます。
城の祭壇の魔法陣を使います。
争いなく、一家族ごと中へ進んで来れるように手配をお願いします!」
凛々しく宣言するジェシーに王妃は大きく頷いた。
「皆の者!
ジェシーに協力を!!」
私はジェシーに言った。
「ジェシー!
魔力が強いのは誰?」
その時だけジェシーは立ち止まり、ぐるっと周囲を見回し「イサク! イオ! 来てくれ!!」と言って、再び礼拝堂へと向かって歩き出した。
私より若いかなと思う男の子と確実に若い少女が走って追いかけて来る。
イサク!? あ、私と結婚させようとか王妃が言ってた!?
王族の子か!
「このふたりは魔力が強い。補助になるだろう」
ジェシーの説明に私はふたりに挨拶する。
「イサク! イオ! よろしく! アレクです!」
「リーリラ様の娘ですよね。どうぞよろしくお願いします!」
イサクが言って、イオも言ってくれる。
「お手伝いできるの、光栄です!」
礼拝所にたどり着き、祭壇の魔法陣がある部屋のドアを開ける。
風が吹いていて!!
魔法陣の上に男性の姿が3人!!
「ロイ!!」と叫んでジェシーが走り出す。
「は……、ハヤト!?」
私は呟きから叫んだけど、すぐ走り出せず。本当なの!? これ!?
原さんが引っ張ってくれ、やっと足が動いた。ハヤトも走って来てくれて、お互い手を取り合い、顔を見合って、それから抱き合った。
「リア……」
ハヤトの声がハヤトの身体から響いてくる。
ああ、本当だよね!?
「アレクさん、俺も来ましたよ!?」
ハヤトの後ろでそう言っているのは佐伯さんで……。
原さんが「邪魔しない」と言った。
読んで下さり、ありがとうございます!
良かった!
ハヤト来た!!




