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37 神官側の事情

どうぞよろしくお願いします。

 神官としては地球と連絡が取れなくなって困っているんだろうか?

 たぶん、あのダンジョンの魔法陣を使用して行き来していた連絡係がいるんだろう。

 でも、今回のことであの魔法陣がいつも見張られてる状態になっている。

 魔法陣って書くの大変なのかな?

 モーゼは新しく書いていたけど、普通の神官にはすぐ書けるものではないのかもしれない。 

 モーゼの家へと帰りながら、私は魔法陣のことをジェシーに聞いた。

 やはり新たに書くのは大変なことなのだとか。

 そうか、人口も減っている状態で、神官の質や教育だって落ちていることだろう。新たに書くことができる人材が地球にいるのか。いや、今の状況を考えると、いなくて困っているのでは……。


 ジェシーに地球の薬がロイやリーリラには効果が出にくく、こちらの薬や研究できる人を早く送った方がいいと話をする。

 地球の原料の物の効きが悪いなら、ダンジョン産の物やこちらから持ち込んだ原料を使ったらいいのかもしれない。

 ジェシーが頷き「早めに城の侍女達に薬を持って行ってもらおう。タニアも薬には詳しい。モーゼもだ」と言った。


「……神官は薬に詳しいの?」

「ああ、治癒魔法はできる者が召喚した女性、聖女か、王家の王城に稀に現れるくらいだから。

 必然的に医学や薬学を学んでいる者が多い。

 地方へ行けば、医者のような役目をすることもあるからな」


 DEという秘密結社を通して、人類の新たな能力の獲得をこの国が一番に手にするべきだとその国の軍の上層部やに吹き込んで人体実験を行った……。

 ダンジョンで襲われた女性兵、武井先生、他にも……。

 やはり神官が陰にいて、何かしら働きかけているのだろう。

 そして、思い当たる。

 もしかして、早瀬製薬の、父の研究にも最初は関わっていたのじゃないかと。

 父はもしかしたら、ダンジョンの力や、こちらに来ている人々のことに何かしら気づいていた!?

 それで、新人類という言葉を使っていた!?

 

 神官と話ができないだろうか。

 神官側の企み、地球の人間を自分達の下に置くということはだんだん無理なことになりつつあるはずだ。

 父の研究、ハヤト達が武井先生やDEがしようとしていた人体実験のことなどを公表して、国を越えて防衛隊として協力して研究する機関を発足させた。

 全ての国が、隠していたこと、後ろめたいことを吐き出したわけではないだろうが、神官達、DEの活動はかなり制限されたはずだ。各国から追われているかもしれない。

 そして、魔法陣は見つけられ、こちらに移動も連絡もできなければ……。

 防衛隊に、そして地球にこちらの民を逆召喚するのに協力してくれないだろうか?

 それなら、モーゼの鎖を解いて、一緒に民を救うために協力できないだろうか?

読んで下さり、ありがとうございます。

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