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36 逆召喚開始!

どうぞよろしくお願いします。

「では、地球への逆召喚開始だな」

 モーゼの言葉に私達は頷いた。


 まず、マイン、ライナス、ミネバ、ナップを送ることにする。

 私は注意深くアラスカダンジョンの中の魔法陣をイメージした。

 捉えた画像がカチリとはまる感覚。

 うん、草が刈られていて……、周囲がベースキャンプみたいになっている。

 うん、大丈夫、時代もずれてない。


 私はモーゼとタニアとジェシーと手を繋いでイメージを共有する。

 モーゼが魔法陣の中で手を握り合い身体を寄せ合う4人がいる魔法陣とアラスカダンジョンの魔法陣を重ねる。

 風が吹きあがり、魔法陣が光り……。


 無事に4人はアラスカダンジョンに到着したのが見えた。

 魔法陣から歩いて出て行くと姿が認識できなくなる。

 

 そのままマリア、オーラ、シーラ、夫さんにこちらの魔法陣の上に立ってもらう。

 もう一度!!


 上手く行った!

 同じ時間に8人とも到着できているし、ライナスが手紙を持って行ってくれている。

 魔法陣からまごつかずにすぐに歩き出しているところをみると、ロイがいてくれたのかもしれない。


「上手くいったな」

「はい」

 モーゼとジェシーが微笑み合った。

「良かった……」

 タニアも呟いた。


「これから少しずつ地球に送るにしても、城の魔法陣が使えたら早いのにね」

 私の言葉にジェシーが苦笑する。

「モーゼが、移動できないよ」


 私は足輪の仕掛けが発動しないように内側に金属を噛ませることができないかと話をしてみた。

 ジェシー達もなんかピンと来ていない様子。

「魔法なのに、物理で押さえられる?」

 ジェシーに聞き返されて私は言い返した。

「魔法にこだわっていると手遅れになる」

「ダメだ。もし物理的なものを越えるような魔法が掛けられていたら?

 危険すぎる」


 うーん、それは確かに魔法のことがよくわからないけどさ。

 でも、この足輪の魔法はそんな感じじゃなく、突起を弾くスイッチみたいな感じなんじゃないかと思うんだけどな。

 ジェシーの言葉に引き下がったが、こっそり使えそうなものは集めておこうと思った。


 タニアはこのままモーゼの所にいるというので、ジェシーと原さんと私はこの近隣の人に話をしに行くことにした。

 王家が前から進めていた計画。安全な異世界への逆召喚。

 既に王族が何人も言っている安全な地へ逃げることができるということ。

 逃げたい者はモーゼの所へ行けば、逃げる手助けをすること。


 村人達はさらに高所の方に逃げて生活してる者にもこのことを話してくれると約束してくれた。


「神官はこちらにはよく来るのですか?」

 原さんが気になっていたことを聞いてくれた。


「時々ですが。

 最近は神殿や城の方で魔物が出没していると聞いています。

 こちらは特に魔物の話もなく、穏やかなので、巡回の頻度も落ちていますね。

 神殿周辺の見回りに力を入れているのではないでしょうか?

 上の住人にも、王族のお子様達のように安全な地へと希望する者はモーゼ様を訪ねるように、密かに伝えます」

 この村を取りまとめているという年配の村人が答えてくれた。

読んで下さり、ありがとうございます。」

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