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35 考え方と責任の取り方

やっと再開できました!

少しずつ元のペースに戻していきますので、どうぞよろしくお願いします。

 真剣に考えていると上の方からモーゼの笑い声が聞こえて、顔を上げた。


「魔法がない世界だと、そのように考えるのか?」

「え?」

「こちらだと魔法には魔法で考えるからな」


 私はモーゼの言葉に苦笑した。


「そうですね、地球に今まで魔法はありませんでしたから。

 機械……、道具で対応しようとします。

 炎の魔法なら火を噴く火炎放射。

 水魔法なら、水を噴き出す放水銃とか?」

「みんな、噴き出させるのだな、なら風もか?」

「あ、そうですね。

 風も大きなサーキュレーター、グルグル大きな硬い羽根を回して風を起こす道具があります」

 攻撃まではいかないけど。


「ふむ、風は噴き出さないのか」

「んー、攻撃までの風は無理ですね。

 風は『噴き出す』というより『起こす』感じですね。

 それに、武器として使えるほど強力なものはないですね」

「ほお」

「なので、物理的に押さえる方法を考えます。

 炎を遮る盾なら形状や材質、持ち手の工夫をすることで、こちらは力を少なく最大な防御を得られるように。

 この足輪もそうです。

 魔法を感知して突起が飛び出すなら、感知しても物理的に飛び出さにようにすればいい。

 魔法で前に何があっても突き通って生えるというなら無理ですけど、これはギザギザ部分が弾けて肌に刺さるみたいです。弾けないように硬い物で押さえてしまえばいいのではと」

「なるほど……、面白い考え方だ」

「……魔法でだと、鎖を切ったのに繋いでいると勘違いさせるとか、そういう感じですか?」

「ああ、またはあのプレートの方をどうにかするか」

「小さくする、とか?

 外せるけど、あのままじゃ重そうですもんね。

 人数いれば行けるか!?」

 また、モーゼが笑う。

「アレクは……、話していると元気や希望を貰える者だな」

「……そう言ってもらえるとうれしいです」

「私も……、君の夫に会ってみたくなったよ」


 モーゼの言葉に私は表情を少し強張らせた。


「……残ることをお考えでしたか?」

「……ああ、決めてはいなかったが考えてはいた」

 私は王と王妃を思い出した。

「王妃と王は残るようなことを話されていました。

 でも、地球に責任を取るとかも言っていて、残るって言ったら、私、言ってやるつもりで……。

『地球に行かないで、どうやって責任を取るおつもりなのか』って……」


 私とモーゼは顔を見合わせて不器用に笑った。

 笑うとこなのに、うまく笑えない。


 その時、大人数がモーゼの家に到着した。

 マイン、ライナス、ミネバ、ナップ。それにマリア、オーラ、シーラと大工の夫さんも一緒で!

 ライナス達の話を聞いて、マリアも一緒に行きたいとなって、母親であるシーラも決心したそう。

 そうなれば息子のオーラも夫さんも行くわよね。


 リーリラ様、ロイ様も行かれていて、私や原さんがいた歴代聖女様達の故郷なら!! と家族で決めたそうだ。


「うん、ここよりは生きやすいと思う」

 私は日本語の魔法をみんなに掛けた。

 これでとりあえず日本語はわかるはず。向こうにロイもいるし、大丈夫だろう。


読んで下さり、ありがとうございました。

しばらくは1日1投稿になると思いますが、これからもどうぞよろしくお願いします。

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