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32 時間の謎

どうぞよろしくお願いします。

「ミネバとナップ! 

 お父さんは……、あのオーガの騒ぎの後、来てない?」

「はい、姿を見せていません。

 ミネバから聞き出したところによると、母親はもう亡くなっていて、父親は時々ふらっと現れるくらいで、近所の大人がふたりを気に掛けて簡単な仕事を振っては食事や世話をしてくれてたようですね……。

 たまたま、最初に中門で預かった時は多くの人が中門に避難していて、その中にたまたま父親がいたってことらしいです」

 私は父親が迎えに来るだろうかと気にしていたミネバのことを思い出した。

 そうか……。

「……いいと思うけれど。

 地球でも一緒にいてくれる?」

「「はい!」」

 マインとライナスが同時に返事して。

「なら……、マインとライナスは一度城に戻って、ミネバとナップに話をしてみて。

 行くとなったら、地球に行く準備をしてこちらに戻って来られる?」

 城まで戻るのにライナスがいれば大丈夫だよね?


 ライナスとマインを見送り、私とモーゼとタニアで、地球のダンジョン内のベースキャンプに返事が来ていないか確認に行く。

 まだないかな? 急ぎ過ぎたかと思ったけれど、もう茶封筒があった!!

 今回はタニアが取ってくれて。

 ひとりでやろうとした時、引っ張られたような感覚が怖かったけど、モーゼやタニアと一緒だとそういうことがない。安心感がある。


 返事には当番月はそろそろ終わるが、次の国と合同で対応できることになったとのこと。

 次は中国だったそうで、亮さんが働きかけてくれ、他の国も協力してくれているとのこと。

 インドもギリシャも参加してくれているそう。

 ということは……、研究者レベルではこの世界が地球にダンジョンを持ち込んだということは情報共有しているのかもしれない。

 カレンとマルスはインドからスタートだもんね。

 そこから、日本まで血筋の人が続いているってことは、他の国にもいるということは当たり前に考えられる。佐伯さんや福澤さん以外に他の国の人でも見つかっているんだろうな。

 ……ジュドーももしかしたら、インドの方に送られたのじゃないかと私は思っている。

 リーリラと離すということを考えたら……。

 そう、ここ気をつけないと。

 いろいろ細工しようとして、変な時代に送ってしまったら大変だ。

 まあ、アラスカダンジョン内でベースキャンプを想像してから、森の方へ移動すれば時間はそこまでずれないだろう。

 手紙のやり取りをしていて、時間がちゃんと過ぎている感覚も感じられるから。

 でも、こちらに1年間いたとして、向こうでは本当は3年だけど1年経った時点にうまく転移できれば、時間的には同じなのか?

 うん? でもそれを確定できる保証もない。あまり変なことは考えずにイメージした方がいいな。

 手紙の内容に戻ろう。

 そして神官アメンがこちらの研究チームにロイと参加。

 それにより、DEと神官三人が活動しにくくなり、表だっての動きがなくなったそう。

 つまり、ダンジョン内に立ち入ることも、監視の目が厳しくなりできなくなったということらしい。

 DEのメンバーだったピエールもさっさと離れたようで、研究チームに参加したいとフランスの防衛隊を痛して正式に申し込んできたそうだ。

 フランス防衛隊には、DEと共同で行ってきたことをきちんと反省し、DEと手を切ることを条件としているそう。

 うん、あの爆発事件もDEと神官達が仕組んだことみたいだもんね。


 亮さんは嫌がりそうだな……。

 ピエールのこと『顔だけはいい』って何度も言っている亮さんを思い出して笑ってしまった。


読んで下さり、ありがとうございます。

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