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31 最初は誰を?

どうぞよろしくお願いします。

 モーゼの家、こんな人数で押しかけて……、狭い……。

 私はさっそくハヤトに手紙を送りたいと伝えた。

 そしてその手紙にこちらから人をダンジョンの魔法陣に送りたいと書いてあるので、少しずつでも逆召喚? 転送? を始めたいと話した。


「まあ、私とアレクとタニア。ジェシー様もいる。

 向こうではロイ様がいてくれれば、いけるはずだ」

 モーゼの言葉に私は頷いてすでに書いてきた手紙を取り出した。

 そして、地球のダンジョン内の前線のベースキャンプを思い浮かべて固定して手紙を前と同じテーブルの上に置いた。

「アレクさん、おめでたのことは書いたのですよね?」

 原さんに確認された。

「はい、書きました」

 心配かけちゃうかもしれないと思いながらも、書きました。

 こっちが1年で、その間に地球が3年だから。

 ちゃんと知らせておかないと、妊娠出産時期が変なことになっちゃう!?

「おめでた?」

 モーゼが聞き返す。

 あ、言ってなかった!

「はい、どうやら子どもを授かっていたようです」

 モーゼが目を見開く。

「それで! 魔力が強く!

 アレク、君は召喚された聖女と同じ道を歩んでいるようだ」

「……でも歴代の聖女の夫はこちらの王子か王族だったのでしょう?」

「アレクの夫もジュドーの血筋なのだろう?

 だからではないか?」

 うーん、やっぱり、そういうことになるの、かな?

 ん、でも、それより誰から転移してもらう?

「……地球に行けることになったら、原さん、帰る?」

「私が帰る時はアレクさんも一緒ですっ!!」

 すごい勢いで断言されてしまった。

「あ……、そう言われるかなとは思ったけど。

 うーん、マイン、行かない?」

「えっ?

 異世界ですよね!?

 言葉とか、何も私わからないですっ!!」

 マインがびっくりしている。

「言葉は魔法がある。

 とりあえず日本語がわかるようにしておけば……。

 ロイは何か国語ができるみたいだし」

 マインが考え込む。そんなマインをライナスが心配そうに見ている。

「……ライナスも一緒にどう?」

「えっ?」

 私の言葉にライナスもびっくりしたように答えた。

「地球はダンジョンの中でしか魔物は基本出ない。

 うーん、全部の地域に魔力が巡っているわけじゃないけど、アラスカ、インド、ギリシャの辺りは大丈夫だし、たぶん他の地域も魔力が巡るようになってきてる。

 日本でも私、少しだけ治癒魔法を感じてたようだし。

 地球にダンジョンが根付くというか、どんどん広がっている気がするな。

 ここよりは生活しやすいはず」

 ライナスとマインが見つめ合う。

 あら、ここやっぱり、というか……。


 マインが言った。

「ライナスとなら安心です。

 あの……、ミネバとナップも一緒に連れて行っても?」


読んで下さり、ありがとうございます。

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