22 リメイク
どうぞよろしくお願いします。
次の日、また庭でスープを作り食べていると、帰った子ども達もやって来て、一緒に食べたり、お泊りした子達がお風呂に入って、着替えさせてもらったと知り、お風呂のことや服のことでわいわいしてる。
羨ましがられて、変なことになったらどうしようかと思ったけれど、子ども達もお泊りしたことは家が困った事態になったのだからとわかっているようで、素直に素敵と羨ましがるが、嫌な感じではなくて安心した。
ライナスが本など持って来てくれ、大きな子が小さな子達に読み聞かせをしたり、地面に棒で書いて字の練習をしたりし始めた。
マリンが乾いた私達の服を持って来てくれ、そのままライナスの手伝いに入った。
聞くと、時々、二人でこういう学校みたいなことをしているそう。
私は部屋に入り、ミネバとマリアの服を繕うことにした。
ミネバのはもう裾が短かったんだよね。昨夜、マリアの裾上げで切った布を足して縫うことにした。リメイクだね。
付け足す布の方がたっぷりしていたので、少し糸を寄せてギャザー風にしてみた。
うん、かわいくできた。
マリアのは裾を解いて伸ばしておこうとしたら、擦り切れて破れてて。
結局、破れているところで切って、ミネバのように違う布を足すことにした。
これでもう少し着られるはず。
マリアとオーラはお昼に母親が迎えに来た。
家も今夜から寝られるくらいに直すことができたそう。
リメイクした服も着ている服も喜んでもらえて、ニコニコしながら帰っていった。
ミネバとナップは父親が来たが、まだ寝られるほど直っていないのでもう一日預けたいと。
私と原さんはもう一日預かることにした。
他のふたりの男の子も親が来てくれたが、もう一日お願いしたいとなり、今夜は四人預かりだ。
途中でタニアとジェシーが来てくれた。
ライナスがもう報告していたけれど、この部屋を避難部屋としておいて、いつもは学んだリ安心して過ごす場所になれば、という話に二人は「いいことだ!」と喜んでくれた。
マインとライナス、それにタニアの侍女さんがこれからも気に掛けてくれることになりほっとした。
タニアにあの後のことを聞くと、モーゼの家の方は大丈夫だったそう。
明日はタニアとモーゼの家に行くことを約束する。
夕食はタニアが届けてくれて、部屋でのんびり食べることができた。
ミネバはマインと仲良くなり、縫物を教えてもらっていた。
細い端切れをぐし縫いして引き絞り、お花の作り方を習っている。
「素敵だね!」
私が言うと、ミネバは「枯れないお花!」と微笑んだ。
夜、布団と毛布で寝転がりながら、明日はモーゼの家に行き、魔法陣の召喚のことをきちんと聞いてみないとと考えていたら、ミネバが腕に抱きついてきた。
「眠れないの?」
「うん……、明日、お父さん、迎えに来てくれるかな?」
不安なのかな?
私はミネバの頭を撫でた。
「お父さん、もう一日だけと話していたしね」
「うん……」
父親に約束を破られたことがあるのだろうか?
母親のことは……、何も聞いていない。
「……おやすみなさい」
「おやすみなさい」
私はミネバと手を繋いで目を閉じた。
親か……。
王妃……、私の祖母だけど。
でも、時の流れのせいか、まだ若くて、おばあちゃんという気はしない。
うーん、なんであんなに自分の都合ばかり、他の人を思い通りに動かして、死んでもいいようなことを言うんだろう。直接、死ねとは言わないけれど、まあそういうことだよね。
親は自分の子どもはかわいいもんね。
だから、王妃はリーリラを手放したのか。
ここよりは安全だと思われる地球へ、恋人とともに送り出した?
でも……。
読んで下さり、ありがとうございます。




