表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
142/201

14 お届けとお取り寄せ

どうぞよろしくお願いします。

 手紙は布袋に入れて細く裂いた布をリボンみたいにしてみた。

 ダンジョンの中、ハヤト達は詰めているだろうから……。

 えーと、私達が設営したベースあたりに届けたい。人がいるところってどんな感じに見えるんだろ?


 私は布袋を持って精神を集中する。

 ダンジョンの中、うーん、行ったとはいえ1回しか行ってないとこだもんな。

 頑張って思い出す。

 画像がカチリとする感覚。捉えられた!

 うう?

 人の気配はするけど、かなり薄い感じだ。

 姿は見えないのね、残念。

  

 テーブルの上に置くか。

 私はテーブルの上に布袋をふわっと軽く置いて手を下げる。

 うん、向こうのテーブルの上に載ってるのが見えた。

 うわ?

 なんだか、意識を持って行かれるような感覚を感じて、慌てて集中力を切った。

 どっと疲れが身体を襲う。

 ああ、こんなに疲れるんだ……。

 目を開けると布袋が消えていて、届けることができたとほっとする。


「手紙、消えましたよ」

 原さんが教えてくれた。

「うん、向こうの前線のベースキャンプが見えた。

 すごく疲れた……」

 私は呟くように返事をした。すごく眠い。

 タニアが私の様子に気づいてくれて、隣室へ連れて行こうと原さんに声を掛けてくれた。

 連れて行ってもらいながら、うとうとしてしまい、ベッドに横になると同時に、私は吸い込まれるように寝てしまった。



 目が覚めた。

 ああ、返事を取りに行かないと。

 あっちは三倍速で時間が進んでいるわけだから……。

 私はまだぼーっとしていたけど、モーゼの部屋に戻る。

 まだ原さん達もいた。

 3時間ほど寝ていたそう。

 向こうでは9時間。

 どうだろ?

 まだ返事は無理かな?


「アレク、食べて」

 タニアがお茶を入れてくれて、パンや果物を勧めてくれた。

 おいし。

 だんだん頭がはっきりしてきた。

 原さん達がいるうちに返事を取りに行けたら……。

 落ち着いたので提案する。

「返事できているかも。

 取りに行ってみます」

 モーゼが私を心配そうに見た。

「アレク、私がやろう。

 君は場所をイメージして捉えてくれ。

 私はそこから手紙らしきものを取り寄せよう」

「ありがとうございます!」

 

 私はモーゼと片手を繋ぎ、目を閉じて地球のアラスカダンジョン内を思い浮かべる。

 さっきより早くイメージができ、画像が整った。

 テーブルの上を見る。

 手紙!?

 大きめの茶封筒が置いてある!!

「あれか?」

「はい!

 茶色の紙の包みです!!」

 モーゼが動く気配。茶封筒が浮いて消える感じがした。

「取れた」

 モーゼの言葉に私は集中を切って、目を開けた。

 モーゼの片手に茶封筒!!

「やった!! 大成功!!」


読んで下さり、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ