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61 魔法陣

どうぞよろしくお願いします。

どこかで視点を変えようかと考えつつ、このままリア視点で行くことにしました。

そのため、切りのよい、ここで第二章を終わりにします。このまま話は続くのですが、そこから第三章とします。

これからもどうぞよろしくお願いします。

 ハヤト、ロイ、私、原隊員の四人で偵察だ。

 残りの三人はここで待機してもらう。


 森だと木の魔物が多いと予想されたので、火の魔法ができるロイが大活躍しそうだよね。私も少しならできる。でも、火事になったりするのか!?

 怪我した時に私がいればすぐ治療できるし。


 進むにつれて森がはっきり見えてきて。

 針葉樹の森。

 やっぱり北の方の森って感じ。誰のイメージ? なんとなく全員の?

 でも、そうすると他の国の報告とか読むわけでイメージが固められることになるか。


「あまり感じないな」

 ハヤトの言葉に頷く。

 ちりちりほとんど感じない。

 森なんて、魔物がたくさん潜んでそうなのに。

 私達は慎重に森の中、すぐ出られるように本当にちょっと入っただけで、ぎりぎりをゆっくりと進んだ。

 静かだ……。逆にそれが変な気がする。

 少しひらけている場所があり、そこへ出ると私は上を見上げる。

 本当にこのダンジョンの空ってどうなってるのだろう。

 ハヤトとロイが森の中へ視線を走らせ『あっち』と言うように身振りと視線で何かやり取りしている。

 原隊員もそちらに向かった。

 私はひらけている場所の真ん中に来ると周囲に気を配る。

 うん、ちりちりはない。

 でも、この森が動いてたんだよな。

 あの時は、神官がいたんだろうか?

 少し草が生えている地面を見る。

 ん? 

 なんだろう?

 草の間の地面に土の色ではない細い黒、文字と線?

 その時、風が吹いた。

 えっ? 風!? なんで?

 そう思った時、足元の黒い線がキラキラ光って!?

 黒い線だと思ったのはやはり何かの文字で魔法陣みたいな?

 私は足元の地面をぐるっと見回した。

 私の下に大きな魔法陣が描かれている。

 離れたところからこちらを見たロイが「アレク! 魔法陣だ!! 出ろ!」と叫んだのが聞こえた。

 ハヤトとロイよりこっちにいた原隊員が慌てて引き返してくる。私も原隊員の方へ、魔法陣から出ようとした時になんか嫌な感じがした。間に合わない! 魔法陣が発動する!?

 その時、原隊員がこちらへ飛んだ!

 私を抱きしめて、地面に転がり……。

 私を出せないなら、と飛び込んできてくれたみたい……。

 私が目を開けると、原隊員が「お怪我はないですか!?」と顔を覗き込むようにして言った。

「原さんこそ、大丈夫ですか!?」

 私は言いながら、原さんと支え合いながら起き上がり、床の……、床?

 どこだ!? ここ!?


 私と原隊員は石造りの建物の床の上にいた。

 ギリシャのパルテノン神殿とかそんな感じの柱がある建物の中みたいな!?

 白い石の床の上に魔法陣が黒く、掘られているというか焼き付いているというか……。

 私と原さんは顔を見合わせ、二人とも戸惑い以外の表情をなくしてしまったように途方にくれて見つめ合った。


 その時、その場所に見慣れない服装の女性が下から階段を上がって入って来て、私達を見て立ち止まった。怯えたような表情で手に持っていた花を落として、後退あとずさりした。

 そして……、私を見て「……リーリラ?」と言った。


読んで下さり、どうもありがとうございます。

あー、リアと原隊員が行っちゃいました。異世界へ。

次は異世界での話として、タイムラグなしにそのまま第三章が始まります。

すごく長い話になってきちゃった……。

お付き合いして下さっている方、これからもどうぞよろしくお願いします。


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