表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
117/201

50 状況の整理

どうぞよろしくお願いします。

 うーん、なんだか次から次へと。

 私は大きくため息をついた。


「早乙女中尉の言葉ではありませんが、ひとつひとつ、ですね」

 原さんの言葉に頷く。

「はい、第三師団の方の、隊員や医療士達の安全というか、指令に変な意図や危険に曝す意図がなくなったのは良かったです。

 でも美咲のことや、ダンジョンの謎のこと。

 もう当番月も始まるし……」

「全部抱え込まなくても。

 武井と早瀬中佐のことは当番月が終わり次第で大丈夫でしょう。

 早瀬医療士は元気でやっているようですし、ロイはもっと時間を掛けなくては話が見えてこないでしょうし」

「それはそうなんだけど……」

「ロイの方は信用できる人についてもらうようにはできませんか?

 特に危険な人物ではなさそうですし、アレクさんの母方の伯父ということになるんですよね?」

「はい、そういうことになるみたいです」

「伯父というより、兄くらいに見えますね。

 周囲に説明が難しければ、兄としてしまったらどうですか?」

「うーん、でもそうすると……」

 母がフランス国籍だけど、ロイは……そうか、まだ知られてないのか?

 でも、知られたら何か言ってきそうではある。

「DEとのことですか?

 まだはっきりとは……。でも、危険な感じはしませんね」

「当番月だから、原さん、小野田さんは貴重な戦力だし……」

「そうですね。誰をつけるか、ですね」

 私が病院にずっと詰めているとか?

 どっちにしろ、もう少し、何故、爆発物のそばにいたのかなどの話を聞かないと判断できない。


 その時「アレク……リア」と小さな声が聞こえ「はいっ!」と私は飛び上がるように返事した。

 ロイだ。

 靴を履いてロイのそばに行く。

「アレク……、起きてみたい」

 ちょうど背中の皮膚の具合いも見たかったんだ。

「少しなら。

 でも、その前に背中の火傷の痕を見せて下さい」


 まず仰向けから横になってもらう。原隊員が手伝ってくれた。

 簡易的な寝間着を着ているので、軽く緩めて襟を引いて背中の様子を見る。

 うん、皮膚もしっかりしてきている。

 寝ていて擦れたり、自重が加わって悪化することもなさそうだ。姿勢や体位も無理なく補助して変えて大丈夫そう。

 寝間着を整え、上半身を起こし、ベッドの背の一部分を上げて角度をつけ、寄りかかれるようにした。

「どうですか?」

「ありがとう」

 ロイがほっとしたように言って、背中を預けている。

「トイレは?」

「大丈夫」

「点滴もしてますし、水分は強制的に取ってますから我慢しないで下さいね」

「わかった」

 ロイは原隊員を見て「さっきの……」と言う。

 原隊員が「飲み物ですね」と言って、冷蔵庫からパウチされたゼリー飲料を出して封を切りロイの右手に持たせるようにした。

 口をつけ、少しずつ飲んでいる。うん、大丈夫そう。

 言葉もはっきりと聞き取れる発声になってきている。


読んで下さり、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ