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46 『新人類』の力

どうぞよろしくお願いします。

 夕食を食べ終え、私は部屋に戻って制服に着替えた。

 ちょうど食堂覗いたら黒須ちゃん、山野井くん、藤堂さん、阿部さんが夕食を食堂で食べていたので、「よろしくお願いします」ともう一度声を掛けてから、ハヤトの所に戻った。


 病院夜番の医療士のみなさんと一緒に、病院へ向かう。

 私は仕事ではないので、ハヤトと再生保存治療室へまっすぐ進んだ。原隊員が一緒に来てくれて、ハヤトは病院長と話をしに行った。

 再生保存治療室はもう火傷の彼だけになっていた。


 全身を機械に委ねての治療になるため、定期的にチェックに回れば逆に常にそばにいなくても大丈夫なのだ。逆に意識があり、手だけ足だけなどの治療の方がじっとしていなくてはならず姿勢がなかなか変えられない、トイレに行きたいなどいろいろ身体的にも精神的にも辛いことがあるかも。


 じっくり機器の中の患者の様子を観察する。

 座りこんで背中側の火傷を見る。うん、特に変わりはない。良くもなく悪くもなくという感じ。

 ハヤトが一人の医師と入室してきた。

「お話ししたように、アレク医療士が治療しますので、一緒に記録と観察をお願いします」

 ハヤトが言って、私を見た。

「治療を見ててくれと言われても……、そんな長い時間は……、他の仕事もあるんだし」

 医師は少し困ったように言った。

「ごめんなさい。お手間は取らせません。

 機器の中のセンサーカメラ、パソコンに繋いで下さい」

 私はお願いする。

「そちらでやって……、そうか、なんか確認なんだっけ。

 ……はい、これで背中の側の動画は、うん、撮れてる」

 ハヤトが医師の隣でパソコンを確認してくれ、こちらに頷く。


 私は機器に近づいた。

「聞こえますか?

 これから、あなたを()()します。

 私の名前は……、アレクサンドリアです。母の名前はリーリラ。父の名前は冬馬です」


 機器の中の男性が少しだけ、目を開けた。

「あなたの瞳の色、母とよく似ています」


 私は懐かしそうに呟いてから、機器の横に跪き、火傷の状態を見た。

 皮膚の炎症は止まり、回復に向かっている状態。

 焼けたり爛れたりした皮膚は下から新しい肌が出てきて、必要なくなった剥がれ落ちた皮膚は速やかに除去されるように祈る。

 軽傷の端から新しい皮膚が出てきて、患部が小さくなっていき、肌がきれいに治っていく。


「アレク医療士! これは!!」

 医師が叫んだ。

 そうだよね。見ていることが信じられないよね。

 私も自分の目を疑ったもの。

 私はもっと早く治れと意識を込めてみた。

 範囲が広いから、じわじわだけど、確実に火傷の傷は小さくなっていく。


「早瀬ファイルの『新人類』の力……です。

 私も父の言う『新人類』のひとりだったので」

「……早瀬ファイルは本当だったのですね!?

 なぜ今まで黙って!」

「日本にいる時には、私の力は、これほどではなかったので」

読んで下さり、ありがとうございます。

今日一日、パソコンの不調で、やっと繋がったー!!

昨日、更新が来てたからしたら、朝からネットに繋がらず……。ヤキモキしました。


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