表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
112/201

45 国籍?

どうぞよろしくお願いします。

 病院へ行くために早めに夕食を取ることになり、ハヤトがこれから使う部屋へ行くことになった。

 小池大佐が使っていた部屋は証拠になる文書などもあるから、それの調べが済むまでは残すことになったそう。

 その部屋の隣、まあ、上官が視察に来た時なんかに使う部屋らしい。

 でも、宿舎の方じゃないんだ。やはり、責任者はすぐに対応できるようにってことなのかな?

 

 部屋に入ったが、ハヤトはまた呼ばれてどこかへ行ってしまう。

 黒須ちゃんとの二人部屋より気持ち広いかな。でも、宿舎より無機質というか、本当に寝るためだけの部屋という感じがする。まあ、まだ使い始めたばかりだしな。


 食堂から原隊員が食事を運んできてくれた。

「ありがとうございます」

 私がお礼を言って受け取ると「私も一緒に行きますのでご安心を」と言われる。

「はい、よろしくお願いします」

 原隊員を見送り、少し待ったがハヤトは戻ってこない。

 私は先に食べ始めた。

 半分程食べたところで、ハヤトが戻ってきた。

 なんか表情が険しい?


「どうしたの?」

 まさか、私が先に食べ始めてたのが?

「いや……、フランス防衛隊に申し送りをしたんだが。

 早瀬美咲の従姉妹であるアレクサンドリアという名の人物は元々フランス国籍とか……、逆に申し送りをされたそうだ」

 なんだそれ?

「私がフランス国籍?

 母と私がいたのはギリシャの日系コミュニティ、まあ、アラスカダンジョンの日本街よりかは日本防衛隊により近い感じの。

 ん? でも、養父母は日系だけどフランスの人だと聞いたことがある?」

 私は母方のおじいちゃんおばあちゃんを思い出す。

 おじいちゃんが日系のフランス人で、おばあちゃんが日本人だった。

「そうなんだ。

 どうやらリーリラさんは、フランスの部隊が最初に住民のひとりとして保護して。

 現地に戸籍がなくてフランス防衛隊が一時的に孤児を集めた施設に入って、仮戸籍を作った。

 それから、縁あって、日系フランス人の牧師夫妻の養女となり、フランスの戸籍というか国籍のまま日系のコミュニティで成長し、早瀬冬馬と知り合い、結婚してリアが生まれた」

 私は頷く。ハヤトが続ける。

「その結婚届がフランスでは受理されていないとかで。

 だからフランスではフランス国籍のリーリラさんが私生児としてアレクサンドリアを産んだ。となるとリアの国籍は?」

「フランス? 

 でも、私は日本人として認められてる。名前も父方の早瀬だったし。

 というか、美咲のことを言ったら、なんで私の話に?」

「……ピエールが動いていたのが、国としての意向もあったのかもしれない。

 早瀬ファイル、そして、リアに強い興味があるということだな。

 リアが防衛隊に入りアラスカに来ることはなぜか他の国の防衛隊にも知られてた。

 フランスとしてはどこかのタイミングで打診しようと用意していたのかもしれないな」

 私は苦笑した。

「日本ではちゃんと届が出てて、私は日本人としてパスポートだってもらえているよ!」

「ああ、俺と結婚して、もう、大岡アレクサンドリアだ」

「うん」


読んで下さり、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ