42 夜番の申し出
どうぞよろしくお願いします。
原隊員がこちらに来て愛理さんに話し掛けている。
愛理さんが「じゃ、アレク医療士は休ませないとね!」と言って、私と黒須ちゃんを連れて私達の部屋に入った。
部屋に私と黒須ちゃんと愛理さん。
ほっとした。私は自分のベッドに腰かけて、椅子に黒須ちゃんと愛理さんが座る。
「……うまく小池大佐を押さえられたの?」
私の言葉に頷く愛理さん。
「うまくいって、みんな小池大佐が拘束されたのほとんど気づいてないみたいよ。
本部に呼ばれたぐらいな感じかな。
上は捕まっても、現場はいつも通りってね」
ということは、私は夜番で監視塔に行けばいいのか?
愛理さんが微笑む。
「ふふふ、アレクちゃんのおかげね。
なーんか、みんな、浮ついてたもんね」
ん?
それはどういう?
なんか悪口みたいですよ!?
「小池大佐は本部へ?」
「ええ、井狩総班長が補佐について……、大岡がここのリーダー代理っていうのかな。
原隊員も手伝うだろうし。
まあ、大岡は自分で動きたい人だからすぐ本部から誰か来るかもね」
ハヤトが第三師団のリーダー代理?
私は気になっていたことを聞いた。
「原隊員は、役職で呼ばれないけれど、けっこうベテランですよね?」
「そうね。
士官以上じゃないと役職ではあまり呼ばないね。
医療士もそうでしょ。
原隊員は確か上級曹長よ。士官以下では一番上。
たたき上げってやつね。
大岡はすぐ早瀬中佐に見込まれて、候補生に引き揚げて勉強したからね。
けど、原隊員は現場をずっと任されてたそうよ」
ああ、そんな話聞いたな。
その時、ドアがノックされて、黒須ちゃんが開けると山野井くんだった。
「アレクさん! 今夜、監視塔の当番代わるから!」
「えっ! 大丈夫だよ! 全然、平気なんだから!」
私は慌てて立ち上がるとドアの方へ行く。
微笑む山野井くん。
「別に新婚さんだからじゃないよ。
アレクさん、病院の方へ行かないといけないんだろう?」
……それもあった。あの男性に……、武井先生。
私は頷いた。
「ありがとうございます」
山野井くんは少し恥ずかしそうに黒須ちゃんを見た。
「いや、それに……、黒須さんとゆっくり話したかったし……」
私は山野井くんをまじまじと見てしまった。
なんか、山野井くん!?
黒須ちゃんも少しびっくりした顔をしたけど、にっこりした。
「そうね! 山野井医療士が一緒だと心強いかも!」
「私は心強くなくて、ごめんねー」
わざと笑って言うと、私は愛理さんを振り向いて呼んだ。
「愛理さん、この後の話を事務室の方に聞きに行きません?」
読んで下さり、ありがとうございます。
昨日は朝の投稿だけになっちゃいまして、すみません。
家族で体調を崩した者がいまして……。
寒暖差がすごいですね。
皆様も体調に気をつけて下さい。




