36 宣伝!?
どうぞよろしくお願いします。
風呂に入り、ハヤトは制服、私は私服で部屋を出る。
なんか……、恥ずかしい。ハヤトの陰に隠れようとしちゃう。
私服の愛理さんと黒須ちゃんが食堂にいて、私はほっとしてそこに合流して、朝食を頂く。
ハヤトは早乙女中尉や敏夫、そのほかの人達と話したり指示したりしながら忙しそうに朝食を食べている。
「どうだった?」
黒須ちゃんが言って。
「えっ!?
あ、別に……。日本でももう一緒に暮らしてたから。
久しぶりに一緒に寝られてうれしかった」
黒須ちゃんが真っ赤になる。
うん? そんな変なこと言ったかな?
「はあ、本当に自然体な二人よね」
愛理さんが苦笑と微笑みとその中間辺りな微妙な笑みを浮かべている。
「ゆっくり話、できたんじゃない?」
「はい、ハヤトに子どもが産みたいと言いました」
愛理さんが慌てた。
「えっ? もう、今? お腹に!?」
「えっ? あ、今じゃなくてっ!!
これからのことです!」
「はー、驚かさないでよっ!
……そういえばピエールから着信は?」
……忘れてた。
「切って、放置してました。
黒須ちゃんとこに何か?」
「大丈夫なにも来てない」
黒須ちゃんが言ってくれて安心する。
ハヤトと早乙女中尉がこちらに来た。
「武井の所へ行く。
リアも行けるように第三師団に連絡を入れてる」
「第三師団に?
小池大佐が何か言うんじゃ?」
「武井の所とは言ってない。
寝不足気味だから、こちらで昼まで休ませると」
……え?
「きゃっ! それって……」
黒須ちゃんが赤くなりながら愛理さんを見た。
「……ということね」
「きゃーっ!!」
私は困惑して黒須ちゃんと愛理さんを見た。
「えっ? どういうこと?
私、体調を崩したってこと?」
愛理さんが笑った。
「寝かせてもらえなかったってことね。一晩中」
寝かせてもらえなかった?
私はやっと意味がわかって真っ赤になった。
そんな私を見て、愛理さんが笑う。
「大岡、私が黒須衛生士を第三師団まで送るわ」
「頼む。リア、スマホ確認しておいてくれ」
「はい」
黒須ちゃんが私を見た。
「リア?」
「ハヤトだけに……、リアって呼んでもらってる」
正確には父と母も含むんだけど、もう今はハヤトだけだもんね。
「へー、アレクよりリアの方が女性っぽいもんね!
私もそう呼んでいい?」
「……ごめん。ハヤトだけ、なんだ」
私は申し訳なさそうに言った。
「えー、まあ、しょうがないか。旦那さんだもんね!
じゃあ、アレク!
しっかり第三師団のみなさんに二人のラブラブぶりを宣伝してくるからね!」
「えっ? 何故に!?」
私は慌てる。
「だって寝不足だってアピールしなきゃ!」
「え、そこまでじゃないよって、言ってよ!」
愛理さんが参戦してきた。
「だーめ。もう、これでもかって宣伝してくる!」
「ちょ、ちょっと!!」
「黒須ちゃん、行くわよ!」
「はいっ! 愛理師匠!」
何故、ここ師弟関係!?
ふたりはサーッと立ち去ってしまった。
あわわ……。何言われるんだ!?
「リア、ありがとう」
ハヤトがうれしそうに言って……。
「いや、死守するとか言ってたから……うん、ハヤトだけ、だし……」
ごにょごにょ……。
早乙女中尉が呆れたように言った。
「お前ら、本当にかわいいな」
読んで下さり、ありがとうございます。
昨日は息子に頼まれて一緒に行かなくてはいけない用事ができてしまい、パソコン、開けませんでした。
ごめんなさい。
今日は午後投稿できそうです。




