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第一八話「パーシヴァル提督の探検隊」

更新忘れてたなんて口が裂けても言えねぇよ

 連盟軍史上最大の敗北たる“マルコシアス会戦”より、遡ること約一カ月。一〇月一日、第三三特務部隊こと“パーシヴァル艦隊”は、ソロモン回廊に進入して連盟軍第一三艦隊が支配する最前線、グシオン星系へ到着した。第一三艦隊司令官ヴァン・フューリー中将は、“パーシヴァル艦隊”に対し快く補給を手配してくれ、星系外縁の中規模補給基地を輸送艦隊到着までの仮拠点として提供してくれた。

 “パーシヴァル艦隊”の任務は、グシオン星系より一〇〇光年ほど、星系ふたつを挟んだ位置にあるフェネクス星系、アルス・パウリナ要塞を攻略する事であるが、その要旨は以下の通りである。


 A、第三三特務部隊は通常の正規艦隊の六割程度であり、四個艦隊の残存兵力の寄せ集めである為に艦隊運動の精度が低く、個々はともかくとして完全装備の敵一個師団と戦うのは危険。


 B、艦隊は陸戦兵力を擁しておらず、要塞に強行上陸しての占拠は不可能。

Ⅽ、アルス・パウリナ要塞には現在、全周全表面に凡そ一〇〇〇を超える防御火器が存在し、半径一〇〇光秒を射程としている事。また、要塞はナノマシン層によって、装甲を自動で修復してしまう為、艦砲射撃による破壊は不可能に近い。


D、補給部隊の規模から、要塞守備艦隊の数は一万隻強と見積もられ、恐らく“パーシヴァル艦隊”の二倍は確実に存在する。更に要塞に設置された光子力電探(HLL)によって星系内での活動は総て露見する。これによって要塞駐留部隊は、いつでも“パーシヴァル艦隊”を攻撃することが出来る。


E、本来はアルス・パウリナ要塞への増援部隊となる筈だった帝国軍部隊がいるが、そちらはマルコシアス星系へ移動した。


これらの情報を総合すると、二つのポイントが浮かび上がってくる。


Ⅰ、こちらの兵は少ないが、敵兵の数は想定より少ない。

Ⅱ、要塞の防御砲台は無数であるが、全ての火力を一方向へ向ける事は出来ず、火力には限りがある。


 出立前の会議で四つの課題と二つのポイントは整理されていたが、改めてそれを確認すると、ミュラーはとんでもない仕事を押し付けられた、と嘆息を吐いた。実際、総司令部が行いたいのはアルス・ノヴァ要塞の攻略であるのは、ミュラーの情報解析の結果から明らかだった。味方に欺かれていると知った日には、連盟という国家への失望が風船のように膨らみを持ったものだが。


「だからと言って、作戦を止めるってワケにはいかないしなぁ…………」


 軍隊とは不条理なもので、新たな命令が出るまでは古い命令を固守しなくてはならない。戦略目標である敵兵力誘引が出来ていなくても、バッハ元帥が作戦中止を命令しない限り、命令である「アルス・パウリナ要塞の攻略」は行わなくてはならない。

 とはいえ、一万隻にも満たぬ軍勢で、何をどうするのか、とミュラーは主計参謀マリオ・バドリオ中佐を手伝って、二日後に合流する輸送艦隊から受け取る予定の補給物資の帳簿カタログに目を通していた。


「ん?何だこれ」


 ミュラーが目を付けたのは、五八〇ぺージ目に記載されていた、“特別物資”と記載されていたものである。

 その特別物資とは、小天体用牽引索アステロイド・ロープや、増加電力槽ドロップ・エネルギータンク外付式大型輸送什器アタッチメント・コンテナ等々…………。通常の艦隊ではまず使用しない物資が、大量に運ばれてくるという。何に使うやら、ミュラーには見当すら付かない。結局、六五〇〇隻程度の兵力でアルス・パウリナを陥落させる方法について、ユウリ・パーシヴァルはこの期に及んでもなお明かしていなかった。

 更に驚いたのは、第一三艦隊から五〇隻ばかりの工作艦も貸与されるとのことである。


「ヴァン・フューリー提督は、随分と気前が良いな…………」


 その名前を知らない者は、連盟軍にはいないだろう。戦場で数々の勲功を挙げ、三三歳にして一個艦隊を率いる立場となった。その変幻自在の戦術、戦略までをも見据えた兵の動かし方は、元来の知的インテリジェンスと戦いの中で積み上げた哲学に依る結果であり、人呼んで“戦場の哲学者”との異名を取る名将であった。

 更に言えば、ミュラーたちの上官であるユウリ・パーシヴァルとの縁がある。一年前の第九次モラクス攻防戦では、当時少将であったヴァンの率いる分艦隊(二五〇〇隻)に所属していたのが、准将の地位で一個戦隊(五〇〇隻)の指揮官をしていたユウリである。


 そのヴァン・フューリーの人柄と言えば、兎角、変人であった。


「やあ、パーシヴァルさん。いや、今は提督だったかな。私より出世の速い者は居ないだろうと思っていたんだけど、遂に階級で並ばれてしまったね。次は大将かな」


 補給基地へふらりと現れたヴァン・フューリーは、ミュラーの見るところ、彼は良くて不良教師、悪く言えば無職の出不精という印象である。年齢に較べれば若さを保っているし、年齢的にも青年であるが、言動それ自体は年長者の意識が含まれているように感じられるが、飄々とした様を見るとひとたび軍服を脱いでしまえば、二度とスウェットから着替え無さそうなだらしなさの気配が漂う。

 しかしその容貌は、ミュラーの、かつての記憶と記録に刻まれた、ある男の姿と近似している。三浦丈二であった頃、彼に歴史家の道を志させる要因となった、あの老教授と同じ影を、ヴァンから感じ取った。つまるところ、学者とは皆同じような雰囲気なのである。


「お久しぶりです、ヴァン提督。お互い、肩身の狭い地位になりましたね」


 それに対し、ユウリの方はと言えば覇気に満ちた才女である。握手をしてみるとその対比は一層色の濃さを増し、不良教師と優秀な生徒、あるいは年下の上官と年長のだらしない部下、という関係性を見出せそうな雰囲気がある。無論、ユウリにそんな意識は微塵もなく、むしろ、嬉々とした様である。

 そのうち、ヴァンはミュラーに気付いて、ミュラーにも握手を求めた。


「ジョージ・ミュラー中佐だね。噂は聞いているよ、第三次バルバトス会戦の真の立役者は君だってね」

「は、どうやらそのようです…………」


 つい先日も同じことを言われた。連盟総会議長カール・フェリントンに夕餉へ招かれた時である。その時は嫌悪で吐き気を催した台詞であった。ヴァンも、殆ど同音同義の台詞を知らず知らずのうちに口にしたのだが、ミュラーは微塵も嫌味を感じなかった。言葉は何を言ったかが大事なのではなく、誰が言ったかを重視するべきなのである、と再確認する出来事であった。


「うん。控えめで、良い参謀だ。私の幕僚に欲しいくらいだが、どうかな」

「め、滅相もございません。私如きが閣下の幕僚に就いたとて、足を引っ張るばかりでしょう」

「そうですよ、提督。ミュラーはうちの至宝なのです」

「ははは、これは失敬。さ、冗談はここまでにして、本題に移ろう」



「実のところ、吾々第一三艦隊が行える支援は、此処までなんだ」


 基地内のサロンでブランデーを摂りながら、ヴァン・フューリーはそう宣告した。サロンには今のところ、ヴァンを始め、ユウリ、ミュラー、そして副官のステファニー・クレマンソー中尉の四名が居るのみだ。クレマンソー中尉は前線ではなく後方勤務部門だったため、同期であれど“パーシヴァル艦隊”の幕僚の中では昇進が遅い方である。尤も、彼女くらいの昇進速度の方が通常なのであるが。

 ヴァンは淹れたばかりのブランデーのグラスの縁をなぞると、やるせない面持ちで語った。勤務中に酒を飲むのか、と呆れるミュラーだが、酒豪の名将も数多いことを知ればこそ、軍律として咎めるべきでも、その能力を疑う事はない。


「第一三艦隊は今のところ、ソロモン方面軍の配下にある艦隊でね。ソロモン方面軍自体は宇宙艦隊総司令部の管轄だが、兵の指揮権は総司令部の元にはない。だからこれ以上の支援…………つまり、アルス・パウリナの攻略作戦自体に参加したりとかは、出来ないんだよ。“前線の維持”、それ以外で兵を動かすことは、許されていないからね」


 ヴァンの言葉の最後で、ユウリの眉が僅かに上がった。何か思いついたのだろうか、とミュラーは軽い考察をしてみるが、結局この時答えは出なかった。変わったことと言えば、ブランデーのボトルが彼女の手へ瞬間移動をして、自分のグラスに並々と注ぐところであったくらいだろうか。

ヴァンがテーブルに手を突いてユウリに頭を下げた。


「大変申し訳ない。その代わり、パーシヴァル提督の御要望にあった資機材は、可能な限り取り揃えさせてもらった。これらの資材は自由に使って貰って構わない」


「いえ、これでも充分過ぎるほどです。閣下の御協力なくば、吾らはそれこそ確実に犬死をしたでしょう」


 ユウリに釣られ、ミュラーも頭を下げた。


(もしや、この人なんじゃないだろうか)


 ミュラーはバドリオ中佐と共に拝見した補給物資の量とを思えば、僅か一カ月で集積できる量ではなかった。ミュラーが抱いた“もしや”というのは、実は要塞攻略を計画していたのはこのヴァン提督であり、それをソロモン方面軍司令部から止められて、止む無くパーシヴァル艦隊にその任を託した。フィクサーとしての一面がヴァン・フューリーにはあるのではないか、そう思えて仕方がない。


「実は、私もこの作戦の情報を知ってから、憮然としたものでね。何せ、必死の思いで何とか生き残った兵たちを、使い捨ての鉄砲玉にするようなものだ。派手にやらかして、バッハ元帥の度肝を抜いてやってくれ」



 一〇月七日の出発を間近に控え、五日に今一度『キャメロット』で開かれた作戦会議で、ユウリ・パーシヴァルは作戦の全容を伝達した。


「何ですと、未探索領域ブラック・ゾーンを!?」


 まず、素っ頓狂な声を上げたのはフュリアス・マゼラン航法参謀であった。アルス・パウリナ要塞の存在するフェネクス星系へ行くには、ユウリの栄達の地であるモラクス星系、そしてダンタリオン星系の二つを通過しなければならない。モラクス星系はフェネクス星系の至近にあり、また小規模恒星系であるため、常に帝国軍の哨戒部隊が見張っている。双方の拠点に近いために、ここで偶発的衝突が起きれば帝国も連盟も五月雨式に戦力を投入して、結果、何度も“攻防戦”と呼ばれる消耗戦を演じる事が増える。

 しかし、モラクスを回避してフェネクス星系へ向かうことなどは出来ない。基本的に、宇宙艦艇は恒星と恒星とを繋ぐ線上でしか活動出来ない。恒星は灯台のようなものであり、港であり、大洋に浮かぶ島であり、ひとつひとつが大航海時代に於ける北極星だった。ひとたび線上から外れてしまえば、星々と己の位置を喪失し、二度と人類の生存圏としての宇宙へは帰れなくなる。宇宙での遭難とは、“星のおり”を軽視した不心得者を常に註してきたのだ。


「吾が艦隊は未探索領域ブラック・ゾーンを航行し、敵の哨戒線を回避しつつフェネクス星系へ肉薄する」


 航路なき宙域の航路。宇宙の闇とその深淵。島嶼なき大洋の只中を、航海図なしに奔るような無茶である。

 しかし────ミュラーは、ユウリの提示した未探索領域の航路を見て、ひとつ、ある事に気付いた。


「司令官、もしやですが、あの星系を目指すんですね?伝説上の、ロノウェ星…………」

「そうよ」


 黒色矮星ロノウェ。終末期を迎え、最後に燃やし尽くす物質さえ失い、ただの冷え切った鉄塊と成り果てた、“死んだ恒星”。自発的に電磁波や光を発生させることはなく、故に観測が不可能であり、しかし他恒星の位置関係から、“その地点に星がある”ことだけは確かとされている。


 ヴァン・フューリーは、改めて困難へ向かっていく若き女提督の艦隊を、第一三艦隊旗艦『ハイペリオン』から眺めていた。傍らには、副司令官ジェラルド・モーリス少将が控えている。僅かに頭側面にのみ勢力を保っている頭髪を隠すように、大きめの軍帽を被った四〇代である。


「パーシヴァル艦隊が失敗したら、どうなさるのですか」


 モーリスは心配性であった。それは彼が仕えるこの司令官が、連盟軍でも随一の智将でありながら、無茶振りの名人でもあったのだ。彼の心配は司令官へ向けられたものではなく、彼に振り回される人々を案じていた。

 しかし、有能な将帥とは時に人の心を理解出来ないことがある。この時のヴァン・フューリーがそれであった。


「頭を掻いて誤魔化すさ。尤も、航路の突破まではやり遂げるだろうさ…………」



 後世、ユウリ・パーシヴァルの功績、偉業の数々は様々な形で評価され、あらゆる媒体で英雄譚として語り継がれている。中には尾鰭葉鰭が付いて、ドラゴン退治伝説や、悪魔祓い伝説、あるいは未確認領域からの来訪者エイリアンとの交信など、奇想天外な御伽噺が語られる事も多い。その殆どの、いわゆる“怪物退治”については、この世界の成り立ちと歴史を学ぶにつれて失笑から苦笑へ変化を強いられるものであるが、しかしその中でも燦然と輝き、英雄叙事詩の中でも明確な影像を以て語り継がれる逸話がある。


 ロノウェ航路の開拓────“銀河時代のアルプス越え”とも評されるそれは、初期、中期、後期の全期間で常に困難を強いられた。


 後に、ユウリ・パーシヴァルをそのロノウェ航路開拓へ至らせた張本人たる策略家はこう語る。


「あれは運が良かったのさ。だが、神様の気紛れで宝くじの一等賞を何枚も持っていたわけじゃなく、念入りな計算と準備と計画、後は計算違いをすぐに修正する柔軟性が、一等賞から三等賞のいずれかを必ず引き当てれるようにしていたんだ。運というのは、常に確率なんだよ」


 迂遠で拙劣へたな表現で語ったその張本人こそが、“戦場の哲学者”の異名を取る連盟の名将、ヴァン・フューリーである。つまるところ、ミュラーが立てた予想は、半分正解していた。ユウリはヴァンに授けられた確実な秘策を忠実に実行し、百点満点でないにしても九五点台で合格していたと云える。失点の五点は、結局作戦自体に何ら寄与することはない些細なアクシデントであったので、実質的には一〇〇点と言えたし、またこれを満点としないのならヴァン・フューリーでさえ満点は貰えないだろう。


 広漠たる闇の大海を六五〇〇隻余の艦隊が進撃する。連盟本土内であれば、亜空間跳躍ワープドライブによって隅から隅へ二、三跳びだが、四次元座標情報に未だ乏しいソロモン回廊内ではまず使えず、未探索領域ブラック・ゾーンともなれば論外の極みであった。

 ユウリ・パーシヴァルとその幕僚たち、主に航法参謀フュリアス・マゼラン中佐と作戦参謀フェルディナンド・ムラタ中佐が心を砕いたのは、行軍隊形についてである。


 最低でも数十キロメートル単位で艦同士の間隔を開けつつ、四段四列縦隊で進行するのが通例の行軍隊形であるところ、パーシヴァル艦隊こと第三三特務部隊は未探索領域ブラック・ゾーンを航行するに当たって、これを数キロメートル単位にまで極端に密集させつつ一〇段四〇列の横隊で行軍した。これは殆ど戦闘隊形に近く、また索敵範囲の向上と観測範囲の拡大による観測精度の向上を見込んでのことである。行軍速度は戦闘隊形故に低速となったが、これが却って有効に働き、低速故に一度自艦の位置を失認することがあってもすぐに応援が呼べ、遅くても半日以内には配置へ戻れるようになっていた。


 次に、艦隊所属艦に乗り組む将兵たちを一番から四番までの四チームに分割した。一チームが艦を稼働させている間、必ず二チームは睡眠なり休憩なりの休息を摂らせ、一チームは待機。待機チームは現稼働チームの休息時間になると新たな稼働チームとして活動し、急速チームのひとつが待機チームとして加わる…………というサイクルである。これを六時間交代で行わせ、艦隊が低速隊形の上で常に行進できる全速力を発揮させ続けたのだ。後に、こうしたユウリの行軍計画の隙の無さと速度から、“神速のパーシヴァル”との異名を取ることになる。


 また、事前に各艦に装備させていた外付式大型輸送什器アタッチメント・コンテナに満載した物資によって、三カ月ほどの無補給活動が可能となっていたし、またこれは誠に奇跡的であったのだが、宇宙艦艇の推進力を得る反重力機関アンチ・グラヴィティ・エンジンや、艦同士の間隔を保つ為の抗重力装置レジスト・グラヴィティ・マシン、そしてそれらに動力エネルギーを供給する光線式重水素核融合炉デュートリオン・レーザー・リアクターなどは、全艦で一度も呼称することなく稼働し続けた。これもユウリが、稼働チームの最優先任務を機関類の整備点検としたことによる効果でもある。こういった点が、ヴァン・フューリーをして「宝くじの一等賞から三等賞を狙う努力」との評をならしめた点であろう。


 これによって、パーシヴァル艦隊はただの一隻の脱落艦も出すことなく、光さえ届かぬ宇宙の深海をゆっくりと、そして確実に進撃することが出来た。



 一〇月三〇日になって、艦隊最右翼のB分艦隊γ(ガンマ)戦隊に所属する巡航艦『ケベックⅣ』が、異常な重力波を検出した。それは、存在が確実視されながらも観測不可能な、孤独な暗星の推定質量から算出される強度の重力波と、パターンがよく似ていることを観測員は確認した。


「『キャメロット』にデータを送れ」


 そう命じた艦長は睡眠中だった副長を叩き起こすと、入れ替わるように四日振りの睡眠を貪った。


 果たして、その時見つけた暗黒天体が、予言されていたロノウェ星と同一であったかは定かではない。だが間違いなく存在していた熱なき冷星を一時の宿り木とし、斯くして“パーシヴァル提督の探検隊”は困難な航路の四分の一を終えた。ロノウェ星とされる天体の特定という、博物学、天文学、考古学など各分野に偉大なる足跡を残して。


 一一月一日、奇しくもマルコシアス会戦の第一戦であるチャスチェフスキー師団と第三艦隊の激突と時を同じくして、パーシヴァル艦隊は可能な限りの準備を終え、ロノウェ星を進発した。その時、艦隊後衛の二〇〇〇隻は、ロノウェ星周辺を浮遊し、円環を形作っていた氷塊をいくばくか拝借している。連盟のミシガン級量産型宇宙戦艦や、それより大型の旗艦『キャメロット』の数十倍の質量になる氷塊を、小惑星用牽引索アステロイド・ロープで艦尾から牽引しての進撃だった。


実はもっと文節を細分化して話数を増やそうかとも思ってたんだけど、サブタイ考えるのが死ぬほどめんどくさいし、絶対管理できないから諦めている。

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