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聖剣1

「我らセルレイン共和国は、勇者様に聖剣を貸与することに致しました。」

そんなことを評議員が言い出したのは、例の会議の数日後だった。

促されるまま俺とはるなは地下にあるその聖殿に連れられた。

「なぁ、聖剣って…なに?」

道中はるなに尋ねる。

「なんとなく強い剣っぽいのはわかるんだけど、具体的にどう凄いの?」

そうね、とはるなは口元に手を当てる。

「例えばあなたがいつも使ってる剣は魔力鋼で出来てるわよね。

魔力鋼は魔力を通しやすい金属。そして、内部に魔力を有している金属でもあるわ。」

言われて腰の剣を見るてみる。

「うーん。中に魔力なんてあるのかな?全然感じないけど。」

「それは中に有してる魔力が少量なのと、使い込んだせいであなたの魔力の性質を帯びているからよ。自分の魔力は感じにくいから。」

「そんなもの?」

「私や純一がいちいち自分の魔力に反応してたら、生きていけないわよ。

ともかく、魔力があればそれだけ自分が使える魔力は増えるし、魔力を通せれば通せるだけ強化することが出来るわ。」

なるほど。理屈は理解できる。

「じゃあ一番魔力を通しやすい物質で剣を作れば、それが最強ってこと?」

「とても良いアイデアだわ。そして当然の発想でもあるわね。そして、それこそが純一の使っている剣の魔力鋼よ。」

なんと、俺は最初にして最強の剣を持っていたのか。

っていやいや。

「じゃあ聖剣って、なんなんだよ。」

「わからないわ。」

…は?

「魔力鋼で出来てるんだよね?」

「わからないけど、多分違うわ。」

「…どうやって作るの?」

「誰も知らないわ。」

「……人が作ったんじゃないの?」

「私も詳しくはないけれど、伝承では一人の鍛冶師が打ったと言われてるわね。」

「いやいやいやいや。何もわかってないじゃん!何それ!?」

「そうよ。かつて天才が打ったとされる、材料さえも不明な剣。

わかっているのはその剣が最高の魔力を有しているという事実のみ。けど…そうね。」


「聖剣は世界と繋がっている…らしいわ。」

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