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外伝 伝説のクッセルの戦い

クッセルの戦いは100年前に起きた人類と魔物の一大決戦である。

当時発生していた魔物は、魔界と呼ばれる異世界から門を開いて現れていた。

この門が厄介で、その規模、場所、時期は完全に不規則だった。

人間側からすれば、いつどこに魔物の一団が現れるかわからない状態だった。

そこで人類は多くの領土を放棄し、街を囲う城壁を建て、最小限度の土地だけで生きていくこととなった。

都市間のやり取りは大規模な軍隊か、とき現れる超人によってしか不可能となり、小規模な村などは魔物によって滅ぼされても、認知すらされなかった。

そんな中にあって、都市クッセルは有数の巨大都市であった。

厚い城壁と、多くの人で維持されたクッセルは人類における重要拠点として、長きに渡る間その役目を果たしてきた。

そして、その戦いを迎えた。


魔物の発生は門を通した不規則なものだったが、時折、現れた魔物が列を成し、人類の拠点を襲う事があった。この大襲撃によって、普通の魔物たちならビクともしない都市の多くが無くなっていった。

その大襲撃がクッセルにも訪れたのだ。

最も、それは初めてのことではなかった。クッセルはその長い歴史に相応しく多くの大襲撃を経験し、そして生き残ってきた。

特にその戦いは人類に有利に働いた。

クッセルを指揮する将軍は新兵の頃に一度大襲撃を経験した古強者であったし、その経験を最大限に活かし、大襲撃の予兆をすぐさま見抜き、行動に移した。

周囲の都市、村々に伝令を送り、可能な限りの兵力をクッセルに集結させた。

無論、クッセル自体の防衛体制も整えさせた。兵士ではない人間も可能な限り徴用し、兵士としてあるいは後方支援が行えるだけの体制を整えた。

その結果、三都市からの援軍と、多くの超人たちがクッセルに集まった。

他の街に軍隊を派兵する余裕などあったはずもない、にも関わらずこれだけの兵士が集まったのは、誰もが理解していたからだ。

もし、クッセルが無くなるようなことがあれば、人類は滅びると。

その危機感から集まった兵数はおよそ3万。

集まった超人達の数は定かではないが、少なくとも30人以上がいたと言われている。

その中には、後に勇者一行として、世界を救う面々が含まれていた。

人類にとって最も大規模な戦いだっただろうその戦い

多くの準備と覚悟を持って挑んだその戦い

勇者達が死力を尽くしたその戦い

全ての要素が人類に有利働いたその戦い

人類はその戦いに敗北した。

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