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二人目8

「はぁっ!」

柳川に正面から斬りかかる。

「ふむ。」

右の剣で受け止められる。こっちは両手だっていうのに、片腕の柳川に押し勝てない。多分、悔しいが魔力量で負けているのだ。

鍔迫り合いに陥ってるせいで追撃も行えない。だが、柳川の片手が空いている以上、このまま膠着状態にいるのは自殺行為だ。

「どうする?私の方が力は上のようだが。」

余裕綽々という風に聞いてくる柳川。そりゃそうだろう、もし下がればキョウカを斬りに行ける。このままなら左の剣で俺を斬れる。

勝ったも同然だ。だが、だからこそこいつはやはり素人だ。

「エクスプロージョン!」

右の式具から爆発の術式を発動させる。

爆発は当然、至近距離で鍔迫り合っている柳川を捉え…なかった。

柳川は寸前で後ろに下がって爆発を逃れた。

勘づかれた?どうやって?

「左がファイアーボール、右がエクスプロージョンか。遠近、そして防御も意識した良い構成だな。」

柳川は冷静にそう分析した。

「さて、使える術式はそれだけか?それとも、まだどこかに式具を隠しているのか?」

ゆっくりとした足取りで、柳川が距離を詰めてくる。

ファイアーボールの式具に魔力を通した瞬間、柳川の足取りが止まった。

「お前、魔力の流れを感知してるのか。」

「おっと。今のはそれを調べるためのブラフか。参ったな、してやられたよ。」

肩をすくめながら笑う柳川。決して余裕が崩れない。当然か、こんなものばれても困りはしない。

しかし、術式を出す前にバレるとあってはファイアーボールの牽制は意味がないだろう。素直に打ち込むしかない。

腹を括って柳川を見据える。

「待たせたな、ジュンイチ。」

そんな俺の隣にキョウカが立つ。

「キョウカ、どうする?」

大丈夫か?などとは問わない。キョウカが立ったのなら戦えるのだろう。それに、心配してやる余裕が今はない。

「ジュンイチ、今から二人であいつをできるだけ攻め立てる。やれるな?」

キョウカは何か思いついたらしい。

「ああ。」

「アイツは強い。連携が要だ。それを忘れんなよ。」

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