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剣士6

キョウカ・アインハルトは俺よりもまだ年下にも見える女の子だった。少なくとも俺より身長が低い。150センチぐらいだろうか。

もっとも、その幼い身体付きの割にしっかりと筋肉がついている。

彼女が纏っているのはまるで和服なんじゃないかって言いようなデザインのドレスだった。…なんというか外国人がコスプレで着てそうと言えば伝わる感じだ。

そして、極めつけに日本刀にしか見えない剣。

これじゃあまるで

「君は日本人なのか?」

いや、今どきの日本人はあんなエセ和服着ないし刀も持ってないけれども。

「ニホ…なんだそりゃ?アタシはアインハルトだ、ってんだろ。」

どうやら日本という言葉に馴染みがないらしい。異世界の偶然ってやつなんだろうか?

「つうか、アタシが名乗ってやったんだ。そっちも名乗れよ。」

…どうするべきか。今から戦う相手に名乗りなんて。

でも、別に秘密にしてるわけでもないしなぁ。

「真田純一。…勇者だ。」

「なるほどねぇ。てめぇが召喚された勇者ってやつか。」

ニヤニヤとしながら品定めするように俺を見てくる。

だが、目の奥には真剣そのものな光が宿っており、冷静に俺を分析している感じがする。

なんだ、一体?

「アタシの御先祖様は前の勇者様にやられたって話じゃねぇか。アインハルトを一対一の勝負で負かすなんてどんな化け物かと思ってたけど、なるほどねぇ。」

「俺はそんなこと知らないけどな。」

「はっはっ!アタシもだ!そんじゃ、早速試合おうか!」

一笑したあとに、キョウカの姿が霞む。一瞬で距離を詰めたキョウカの刀が俺を腰から両断しようと閃く。

「速い!」

けど、それだけだ。俺は難なくそれを弾き返して一歩下がる。

重みがほとんどない。普段リーランドが使ってる槍や剣に比べて刀は軽い。その分切れ味は凄いだろうが、そもそも当たらなければ関係ない。

「やるねぇ!」

だが、キョウカは意にも返さない。続けて、二撃、三撃と打ち込んでくる。

それらを剣で弾き返す。

速度は向こうがやや上、技術はかなり上だろう。だが、やはり威力が低い。

多少タイミングがずれ、構えが不自然になっても余裕で打ち返せる。

「頑張るじゃねえか。けどなー」

斜めからの袈裟斬り。直角に剣を振り返して打ち返す。

2つの金属がぶつかり合い、激しい音と火花がー散らない!?

キョウカの刀はまるで重さなど無いかのように俺の剣にあっさりと弾き飛ばされる。いや、飛ばされてるんじゃない。俺の剣を避けたんだ。

思った感触を得られず俺の剣がすっぽ抜ける。

その隙をキョウカは見逃さなかった。

俺の剣を避け、不自然になったはずの体制。しかし、あたかも狙ったかのようにきれいな構えで、キョウカの刀が俺を逆袈裟斬りにした。

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