剣士3
アーバント国の宣戦布告から二週間、セルレイン、アーバント両国軍は互いの国境付近のシャナル平野に集っていた。
セルレイン共和国軍は一万五千人、保有する超人は勇者真田純一、リーランド騎士長のツートップ。
対するアーバント国は五千人、保有する超人の数は不明だが、最強の超人については情報がある。なんとあのアインハルト族の剣士らしい。
アインハルト族。
遺伝的に強い力を持つ超人の部族で、アインハルト流剣術という独自の技で代々剣士として活躍してきたそうだ。
強さにこそ信条を持っており、強者と戦うために各地の戦場を周っている脳筋部族とのことだ。
だが、それだけにその強さは折り紙付きで、なんとあの魔王を倒した勇者一行にもアインハルトがいたそうだ。
そんなわけで、アインハルト族はこの世界ではもはや伝説扱いされている。
と言われても、俺にはさっぱりわかんねぇけどな!
「我らの相手はあのアインハルト族だ!」
リーランドが開戦の前の演説を始める。
アインハルトの名前を聞いて多くの兵士が緊張から喉を鳴らす。
だから俺にはさっぱりわかんねぇけどな!
「だが恐れることはない!皆伝説を思い出せ!
あのアインハルトをかつての勇者は打ち倒した!
今度もこちらには勇者様がいる!勝利は約束されているぞ!!」
おい、なんかこっちに振るのやめろ!
「「「「「「「おおおおーーーーー!!!!!」」」」」」
兵士の皆さんが大変テンションをお上げになって雄叫びを上げ遊ばされている!
「進軍開始!」
ともあれ、シャナル平野での戦いは始まった。




