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勇者9

術式の講義は数日で終わった。

それでわかったのは、術式を覚えるのは無理ってことだ。


そもそも術式っていうのは魔力から何か現象を引き起こす駆動式のことだ。

つまり魔力に対して魔力→炎みたいな方向性を与える作業になるらしい。これ自体はかなり簡単で、俺でもできる。ただ、これは数式で言うと「1+1=なんかいっぱい!」ぐらいの大雑把さらしい。

それをもっと効率的に理論的に突き詰めたものが術式っていうものだ。

術式は大元になる変換式と付随する編成式という形で出来ている。変換式というのは、さっきの例で例えると「1+1=2だ」と魔力を流すだけで、定量のエネルギーを放出するもので、それを周りの編成式で他の現象にするわけだ。

魔力→炎を魔力→エネルギー→炎とすることで、計算の負担を減らしたんだ。

しかし、この変換式、昔の偉い賢者様が組んだらしいのだが、めちゃくちゃ難しい。

それこそ編成式の方なら昨日今日勉強した俺でもなんとなく意味はわかるし、最悪暗記もできそうだ。

だが、変換式に関してはお手上げだ。全く何をしているかわからないし、複雑でとても覚えきれない。

と、言うわけで。


「ファイアボール!」

俺の左手から火球が現れる。それを目標の的めがけて投げつける。

果たして、見事に的に当たった火球は大きな爆発を起こし、周囲の兵士のどよめきが起こる。

え?さっき術式は覚えられないし、理解もできないと言わなかったかって?

だ、か、ら、俺は左腕に術式陣が描かれている腕輪をはめた。

覚えられないし理解もできないなら"カンニング"すればいいってわけだ。

この腕輪は式具と言って、今説明したように、術式陣が描かれている。

つまり、この腕輪に魔力を流せば、それだけで術式が発動するってわけだ。


「さぁ!ボケっとするな!お前たちも続け!」

「ファイアボール!」

「ファイアボール!」

リーランドの怒声に続いて、何人もの兵士が火球を放つ。


…いや、誰でも簡単に術式が使えるのは良いことなんだけどね。

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