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魔法と剣と俺だけ銃の世界  作者: 俺のだけのバリアフリー
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2回のジャンプの末、街の近くまで来たのだが流石にジャンプして街中に突っ込むわけには行かずに鼻水だらだらの酷い顔で門までレンを抱えながら歩く。

さっきまでの様にレンは虫の息と言う訳ではないので俺の様に歩くことが出来るだろうが流石に俺の顔のレンバージョンを見たくはない、でもちょっとだけ・・・いやなんでもない


俺の顔を見た門番は驚きそして若干引きながら俺の「冒険者ギルドに連れて行ってくれ」と言う願いを聞いてくれてギルドまで運んでくれる。

ギルドの運ばれると次は職員に中の部屋まで運ばれて事情を説明する。


説明する内容は「俺の事はいいから奴隷のレンの首輪をどうにかしてくれ」だ。

それを聞いた職員は自分より奴隷の心配をしている俺を心底驚いていたが、レンをどうにかしないと俺が死ぬなんて説明できるわけがない。


俺を先に治療しようとする医者や職員を振りほどく


「やめ・・ろぉ!俺を、殺す気かぁ!レンをぉレンをぉおおお」


マジヤバい死ぬ!しんどさが余計ひどくなって来ているので必死にレンの治療を求めると引き気味に了解してくれる。


「わ、わかりましたから暴れないでください。 えっと首輪が完全に壊れているわけではないので直属奴隷契約をすれば助かると思いますけど」

「なんだ・・それ、なんでもいいから早くして・・くれぇ」

「分かりましたから安静にしてください、じゃあ少し血を貰いますね」


チクっと俺の指にナイフで切ってナイフの上に血を乗せたままレンの元まで持っていく。

てかなにノロノロ歩いてるんだ!走れ!!!!!


レンの元まで血をこぼさないように持っていった職員が数滴首輪に血を落とすと黒い魔法陣が現れる。

現れた魔法陣にまた数滴血を落として職員が手を添えて「契約」とだけ唱えると黒い魔法陣が赤黒く変わり短剣の形に変わる。


赤黒く禍々しい短剣はスッと音もなくレンの首輪を貫き真っ二つにしてそのままレンの首までも貫くが首から血は吹き出ない、むしろ短剣はドロリと溶けて行きレンの傷を治しながら液体になって体内に入って行き傷跡の代わりに十字の模様に鎖が巻き付いている刻印が現れる。


それと同時に溜まって行く一方だったしんどさが消えて極度の疲労感だけが残った。

たぶん生命力が吸い取られなくなったんだろうかこれで一息つける。


「これで奴隷は大丈夫です、次はあなたですよ治療を開始するので仰向けになってください」

「え・・・いや俺はもう大丈夫だから・・・」

「そんな青い顔色しておいて何言ってるんですか、ほらじっとしてください。  みんなさん押さえてください」


職員の合図で他の職員やそばにいた兵士までも俺を押さえに掛かってくる。

折角命の危機が去ったのだせめて1人でゆっくりさせてほしい!

レンに助けを求めようと職員の脇から覗くと疲労が溜まっていたんだろうか穏やかな顔して眠ってやがる、俺が自由なら鼻と口を塞いでやるのに。





身体の隅々まで調べられて職員に言われた言葉は「疲労ですかね?健康ですよ」だ、当たり前だろ。

しかし俺もそんなバカを言ってられる程体力も残っていなかったので結局体調が元に戻るまで一晩冒険者ギルドにお世話になった。


次に目を覚ましたのはお昼だった、身体を起こして部屋の中を見渡すと俺だけだったので部屋を出て廊下に出てキョロキョロとしていると後ろから声を掛けられた。


「おはようございますご主人様」


振り向くと手に食事を乗せたトレイを持ったレンが俺に頭を下げていた。

髪飾り等は着けているがレンの服装はボロボロの布・・・そうレンと初めに会った時のような服だった。

レンの服装に気付いてから自分の服装も昨日とは違い見知らぬシャツとズボンと言ったラフな格好になっていた。


「おはよう、んでなんだその恰好」

「これですか? ご主人様がお休みになられていたので着替えが無かったんですよ。」


そう言われてみれば荷物は全て俺がアイテムボックスにしまっているので俺が寝ていたら何もないのか。

アイテムボックスを開いてレンの着替えを出そうとすると


「それよりご主人様今回の件についてお礼を申し上げ」

「いらん、聞き飽きたわ。 それより飯だ、腹減ったいい匂いだな」


レンの背中を押して部屋に戻りながらレンが持っている料理を見るとスープと・・なんだこれ、ぐちゃぐちゃの離乳食みたいなのが入ってるぞスープもよく見ると具が小さい。


「なにそれ、離乳食?」

「違いますよ、お休みになられている間に食べて貰おうと思って作ったんですよ」


「ぬるそう、なんか食いたくない」

「ええ・・・元気出る様にちゃんと考えて作ったんですから食べてくださいよ」


ただでさえぬるいご飯ってマズいのに固形物がないドロドロなご飯とか食べたくない


「ん?作ったってレンの手料理って事?」

「はい、職員の人にお願いしてキッチンを借りたんですよ」

「へぇ」


冒険者ギルドってキッチンまであるのか凄いな。


部屋に入り一つしか無い椅子に座ると俺の横にレンが立ってスプーンをトレイから取る。


なんだ?俺の代わりに食べてくれるのか?


正直美味しく無さそうだが今の俺は腹ペコだから少し微妙な気持ちだ。

レンはまず離乳食モドキをすくい左手を添えながら俺の目の前に持ってくる。


「・・・なにこれ」

「どうぞ、はいあーん」


こ、これは!俺が夢にまで見た幻の「あーん」じゃないか!俺は・・・俺は!


「あ、あーん」


パクッ

モグモグ


口を開けると離乳食モドキを口に入れてくれる、なんだか気恥しいが・・・


「マズいな」

「か、体にいいものは美味しくないものです!」


「それもそうか、てか自分で食べれるからいいよ」

「そうですか・・・分かりました」


しょんぼりとしトレイの上にスプーンを戻した。

夢のシチュエーションなのだが何だかレンみたいに必死に従われると何だかムズ痒いし自分で食べた方が早い、まぁあまりおいしくはないんだが流し込めば腹は満たせるだろうと思い勢いよく皿を持って胃に流し込む。


ゴクゴクゴクゴクゴクゴク


「ぷはぁ!まずい!もう一杯!」

「そんなに美味しかったんですか?待っていてください作って来ますので」


空になった皿を片付けて部屋を出て行こうとしたレンの肩を掴んで止める、なんでも無理にでも食べたのにまた食べないといけないんだ。


「待って!さっきのは冗談!ジョークだよぉ」

「遠慮してま」

「してないぞ。 ところでレンはもう食べたのか?」

「私のご飯はご主人様のご飯の残りですからもうなくなりましたよ」


そうか、ここでは普通の奴隷として食事が出なかったのか。 待てよそれなら俺が無理して全部食べなくてもよかったんじゃないか?なんてこった!!


もちろん「そうか」と終わるわけには行かないので干し肉を出してレンに渡す、当然俺も口直しとして食べるつもりだ。


「今こんなものしかないから許してくれ」

「ありがとうございます!!片付けたら食べますね!!」


部屋の机に置いて食器を返しに部屋を出て行った。

DPでご飯を作ればいいのだが節約だ、今みたいにぎりぎりで維持していれば今回の様に緊急時に困るからな。


未来の計画を立てることを覚えた俺はメロンソーダを作りだして飲みながらレンの服を取り出して用意してやった。


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