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魔法と剣と俺だけ銃の世界  作者: 俺のだけのバリアフリー
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何個かの角を曲がり壁のくぼみを見つけ隠れながら来た道を見る。

追って来てはいないようだ、今頃「なんだこのバラバラの死体は!」とかなっているんだろうか

素材とか勿体なかったがたぶんもう売れる素材はなかっただろう


「よいしょ」


来た道から視線を外し後ろを見るとレンが髪飾りから降りていた。


「もう大丈夫なのか?」

「はい、ちょっとびっくりしただけです。 でも凄かったですねあんなことまで出来るなんて」


「この世界でも大砲とかあるだろ?」

「見た事はないですけどありますよ、何でも鉄の球を飛ばすとか」


大砲と一緒だと言おうとしたがよく考えれば違うな・・・・それでも戦争の道具だし破壊力は似たようなものだろう。


どう説明しようかと考えていると銃を持ち直す音がしたのでレンを見るとどうやら完全に持ち直したらしい。


「じゃあそろそろ進むか」

「はい」


歩くこと五分程

前方に敵影が見えてくる、目を凝らすとどうやら敵は二足歩行トカゲ3体の様だ。

団体様で一つの種類だけっていうのは初めて見たような・・・ゴブリンでもあったか


「ん?あのトカゲ体が赤いな。 まぁいいかさっさと終わらせよう」


いつもの様に俺の目の前でレンがしゃがみ状態で攻撃を開始したが敵は3体なのでレンを援護するように俺も後ろで射撃する。

俺の援護射撃を察したレンは数センチだけ頭から離れた髪飾りをまた頭に戻す


チュンチュンと音を立てて二足歩行トカゲの足元に初段が命中したので攻撃されたことに気付いた様だがもう遅い。


シャ


なんて言おうとしたのか分からないが鳴き声を上げようとした二足歩行トカゲは体に穴を開けて倒れる。

レンの方も一体倒した様だ、残りは後一体

流れる様に狙いをずらし引き金を引こうとした時トカゲの口元が赤く光った。


「なんだ?  レン!」


エージスを展開する様にレンの名前を呼ぶがもう俺が呼んだときには俺とレンの射線に入らないようにエージスが待機していた。

まだ展開をしていないと言う事は攻撃出来るとレンは踏んだんだろう、ならその作戦に乗ろう。


そのままトカゲに銃弾を浴びせたが口を開けてトカゲが炎を吐いて来たので命中したかは分からない。

飛んでくる火の射線軸上にエージスが移動して一枚の六角形のシールドを作りそれに続くように横に横にと六角形が増えていく。


シールドに炎が当たり停止する、まるで水族館にある海中トンネルの炎バージョンだ.

しかし水族館ならぬ炎族館は一周で閉店してしまい、炎が晴れた先には口を開いたまま大の字で倒れているトカゲがいた。


「ふぅまさか炎吐いてくるなんてなぁ」

「びっくりしましたね」


エージスを戻すレンの頭にポンと手を置いてからトカゲの死体に近づいて回収する。

火を吐くトカゲ・・・火トカゲ? なんか倒しにくくなる名前だからやめておこう。


「ヒトカゲとでも言うモンスターなんでしょうか、凄かったですね」


レンは後ろから近づいてそう言いかけてくる

俺の考えを無視してついにこいつ口に出しやがった!


「炎トカゲじゃない?」

「え、でもいいにく」


「炎トカゲだろ!?」

「え、あ、そう・・ですね?」


この奴隷!恐れるものがないのか!?なんて女だ!





あれから俺達は数体のモンスターを倒しながら探索していると


ひゅんひゅん ひゅんひゅん


レンのまわりや俺の周りをずっとレンの髪飾りが飛んでいるのだ物凄いうっとうしい。


「なぁレンなんでこいつら飛ばしてるんだ?」

「え?あ ごめんなさい」


俺に言われてやっと気づいた様だ、どうやら無意識に飛ばしていたらしい。

と言うか周りを飛んでいる物に気付かないって注意散漫すぎるだろう。


「はぁ・・・休憩でもするか」

「ほんとですか!? じゃあ早速休める場所を探しましょう!」


凄いスピードで振り向いて滅茶苦茶嬉しそうな顔をしながら早歩きで行ってしまう。

しかし、休憩できる場所はレンが通り過ぎて行った俺の目の前に部屋があるのだ。


「おいレン」

「なにしてるんですかー!早く行きましょうーー!」


手を振りながらも先へ進むレンを操作画面で呼び寄せる。


「きゃ!? え?なにするんですか?」

「目の前に部屋あるだろう」


指を指しながら言ってやると「あ」と呟いて恥ずかしそうに頬を掻いている、やっぱり気付いてなかったらしい。

しかし恥ずかしがりながらも部屋に自分だけ入って行く、なんなんだ?そんなに休憩したいのか?


不思議に思いながらも俺も部屋に入りレンの近くに腰を下ろして一息つく。

アイテムボックスから水筒を出してゴクゴクと飲む、朝ダンジョンに来るまでに汲んでボックスに入れていたので冷たいままで歩き疲れた俺か生き返らせてくれる。


「ほら、レンも飲むか?」

「ありがとうございます」


水筒をレンに渡してふぅ、と息を吐きながら天井を見ているとなにか視線を感じる。


ん?なんだ?


天井から視線を下に降ろすと視線の正体、そうレンが渡した水筒に手を付けずに俺をガン見していた。


「どうした?」

「いえ」

「・・・・ご飯にするか?」

「しましょう!!!」


・・・どうやらご飯が食べたかったみたいだ、食べたいなら言えばいいのに

まぁ俺もちょっとだけ楽しみにしていたんだけどな。 しかし肉を食べるのが楽しみな女の子ってどうなんだ?俺のイメージでは女の子って常に体重を気にして食べないものと思っていたな。


「よし、じゃあ・・・・はいどうぞ」

「・・・? なんですかこれ?」


アイテムボックスから俺とレンの分のお弁当箱を取り出し。

そう、ダンジョンの中でまたたき火をするのも面倒だし薪なんてないので昨日レンが食べることに夢中になっている間に弁当を作っておいたのだ。


「それは俺のお手製のお弁当だ」

「ご主人様のお手製・・・ですか? おっしゃってくれたら私が作ったのに・・・」


ちょっとだけ申し訳なさそうな顔をする。


「いつも反応するのめんどくさいから遠慮するな、開けて見ろ」

「はい、では失礼します」


カパと弁当のふたを開けるとそこにはホカホカの焼き肉弁当が詰まっていた。

少し離れている俺にまで牛肉の匂いとタレの匂いが漂ってくるせいで俺もお腹が空いてくる。


「こ、これは・・・?」

「焼き肉弁当だ、うまそうだろ」


ただご飯の上に焼き肉を置いてタレをかけただけだが、しかしそれだけでも破壊力抜群の食欲をそそるの焼き肉弁当なのだ!うまそう!


スプーンを取り出して渡してやると震える手で肉とご飯をすくい口まで運んで行きパクッと食べる。


「んん!?」


ゆっくりと一口一口しっかりとかみしめて味わっている、自分が作った食べ物がこんなにも美味しそうに食べてもらえると俺も幸せになってくるな。

そろそろ俺も食べようと箸を取り出して弁当を開ける。


「うぅ・・・グスッ」

「ん?ぐすっ?」


食べようとした橋を止めてレンを見るとポロポロと泣きながら食べている、そんなにうまいんだろうか

流石に女の子が泣いている所をおかずにご飯を食べれるほど俺はマニアックではないので弁当を置いてレンの背中をさすってやる。


「大丈夫?喉詰まった?」

「違います、こんなにおいしいもの食べれることに感動してるんです!」


焼き肉弁当で泣くってある意味凄いな、超お手軽料理なのに

今度お茶漬けの元でもふるまってやろうか?


「ほら冷めないうちに食べろよマズくなるぞ」

「はいぃ・・・」


いつまでも構っていると俺の焼き肉弁当が冷めてマズくなってしまうのでレンから離れて自分の食事に戻る。

この焼き肉のタレがご飯に染み込むのがうまいんだよな!


「いただきます」


レンはしくしくと泣きながら食べだしたのであった

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