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魔法と剣と俺だけ銃の世界  作者: 俺のだけのバリアフリー
16/40

休養期間

「なぁやめないか?」

「何言ってるんですかダメです!」


今俺はベッドに寝かされ俺を見下ろすようにレンが俺の目の前にいる。

そしてレンが俺の掛布団を掴み      俺にかけた。


「私の目も治りましたしご主人様はこれからちゃんとベッドで寝てもらいます!」

「でもレンはどうすんのよ」

「私は毛布があるので床で寝ます、本当は同じ部屋や毛布があるだけでもいい方なんですよ」


毛布で身体をくるんで部屋の隅に寝転がる。

あれ朝起きたら身体痛くなってるパターンだろ


「床冷たくないの?」

「・・・・ご主人様、私は嬉しいですけどあまり奴隷に構っていると恥ずかしいですよ」


どうしても気になる俺は体をレンに向けて声をかけるとモソモソとレンが顔を出す


「恥ずかしい?」


別に恥ずかしがる要素はないだろう、レンとただ話しているだけだ


「いいですか? 奴隷やメイドを優しく扱ったりするのはまだ教育がしっかりとしていない子供とかがすることだそうです。

その子供も次第に奴隷などの扱いを覚えてきます、つまり大人になっても甘い人は頭がお子様と思われるそうです」


お子様ねぇしまじろうのグッズをおっさんが集めている様なものなのか?


「でもなぁ、奴隷なんてレンが初めてだしそう言うのはよくわからんのよ」

「なら覚えてください、私だって覚えたんですから」


こりゃ説得はダメだな、レンは引く気はないようで逆に俺に変われと言ってきた。

教育とは言い方を変えればただの洗脳、間違えた事を教えればその人間の常識や行動はすべて間違えたものになる

それを後から正そうとしてもなかなか変わらない、別に奴隷がダメと言う訳ではないこの異世界ではそれが普通なのだから。


ただどんな人にも人権があり自由の権利があると言う教育を受けた俺には逆に奴隷の扱いと言うのが分からない。

と言っても人の不幸は密の味と言う言葉がある通り、ネットなどで炎上したりテレビに出ている芸能人がなにかやらかすと内心ではざまぁと思った事もあった。


「なぁやっぱり奴隷なんて嫌か?」


すぅすぅ


少し考えたあとにまた話しかけると寝息が聞こえてくる、寝てしまったのか。


ベットから降りてレンを起こさないように抱き上げベッドに連れて行く、月明かりがレンの顔を照らす。


奴隷だと自分を俺より下にしようと、俺を敬おうとしてくれる姿勢のおかげで俺は気軽にレンと話せている、これで俺がレンを普通な女の子として話せば女に免疫のない俺は緊張で倒れそうだ。

全ての奴隷を助けることは出来なくてもこの子だけなら・・・・そう言ってズルズルなっていくんだろうけどな、寝るか










窓から入る光がまぶた越しに目に入り今日も目を覚ます。


「んん?朝かぁーふぁーあ」


背伸びしながら朝食を取りに部屋を出て行こうとするとドアの前に笑顔のレンが立っていた。


「おはようございますご主人様」

「おはよう」


深々と頭を下げて丁寧にあいさつしてくる、いつもはここまで丁寧ではない。

レンの横を通りドアへ行こうとするとスッと俺の目の前にレンが移動する。


ん?


たぶん退こうとしたところを俺と被ってしまったんだろうと思い逆側に避けるとまたレンが俺の前に立つ、顔はさっきと同じで笑顔だ。


「?」


右に避けスッ 左に・・・スッ


「・・・・え?なに?なんなの?」

「どこに行かれるのですか?ご主人様」


首を傾げて笑顔で聞いてくる、なんだ?


「どこって飯を取りに行こうかと」

「かしこ参りました、私が取ってくるのでどうぞお座りになってお待ちください」

「え、そう?」


また頭を下げて部屋を出て行ってしまう、ドアを開けて顔だけ出してレンを見ると振り返ってまた礼をしてきた。


「なんなんだ?」





レンが朝食を持ってきて俺の前に置く、持ってきたのは一人分だ。


「あれ?俺の分は?」

「これがご主人様の分です」


「じゃあレンのは?」

「私はご主人様が食べた残りを食べます」


「俺残さないよ?」

「なら私はいりませんので」


俺は立ち上がってレンの分の食事を持ってこようとするとまた前を塞がれてしまう。


「私はお腹が空いていないので」

「そう・・なの?」


レンのものを言わせない圧力に圧されイスに戻っていく。



朝食を食べている間ずっとレンは座らずに俺の横に立っている。

チラッと横目で見てもずっと笑顔だ、そうずっとずぅーと


「ほんとに空いてないの?ほらほらー」


パンをちぎってレンの目の前でゆらゆら揺らす。


「大丈夫ですので」

「・・・・」


ためにし口元にパンを押し込んでみたが食べず、そんなことをされてもずっと笑顔だった




ギルドに向かう途中


「な、なぁ。 あれ買ってやろうか?」


露店を指さして言うが


「大丈夫です」






ギルドから帰ってのんびりしててもずーと横に立っている。


「なぁ・・・なんか怒ってる?」

「いいえ?」


「あのー怖いんだけど、いい加減にしないと命令だしちゃうよ?」

「・・・・ご主人様のせいです」


しばらく沈黙したあとにふぅ…と息を吐いて話し出す


「俺?」

「はい、昨日私が寝てる間にベッドに移動させましたよね」


「したな、けど寝かしただけで何もしてないぞ?」

「・・・・そうではなく!」


一瞬顔を赤くして否定してくる。


「私いいましたよね、奴隷の扱いを覚えてくださいと。 あんまりにも変わらなかったので私が徹底的にお仕えしようと思っただけです、このままではご主人様が周りから変な目で見られます」

「・・・・レンって怒ると怖いタイプ?」


怒るなら怒るで何か言って来ればいいのに・・・・

しかしやっかいだなぁこのままこんな状態が続くと俺の息が持たない。


「あのなぁ? お前は俺の奴隷なんだろ?なーんでその奴隷にそんなこととやかく言われないといけないの? それとも脅迫ですか?」

「い、いえ。 私がご主人様を脅迫なんて」


「してんじゃん、俺やめろって言ったよね」

「でも・・・でも・・・」

「大体ね?」


椅子をレンに向けて話し合い(一方的)をはじめた






2時間後


「ぅぅ・・・私が間違ってましたぁごしゅじんさまぁ!うわああああん」


大泣きしているレンの姿が目の前にあった。

説教に熱の入った俺はそれでもぺらぺらと続ける。


「俺はそんな堅苦しい奴隷は嫌いだし、普段のレンが話してて好きなんだよ分かるぅ?わからないよねぇ。 そもそも奴隷って主人に仕えるものなんでしょ?嫌がることして逆にくるしいんですけど?」


「うわああああん!ぎらいにならないでぐだじゃいぃぃ、わがりまじだがらぁ」

「嫌いとかじゃなくてね?わかる? レンの理想を押し付けないでくれる?俺には俺のペースがあるしなんで俺がレンにあわせないといけないの?ねぇ聞いてる?」

「聞いてま」

「聞いてないでしょ?理解もしてないよね」

「理解してるつも」

「してないよ?だからさぁ何度も言うようだけど」

「びえぇぇぇぇぇん!」



結局その日は喉が枯れるまでこんな調子が続いた。



居ますよね一回説教のスイッチが入ってしまうと止めどころが分からず、ひたすら攻め続ける人って。

書いててレンがちょっとかわいそうになって来ましたよ

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