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魔法と剣と俺だけ銃の世界  作者: 俺のだけのバリアフリー
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馬子にも衣裳ならぬ

ダンジョンから戻ってきた俺はついでにカウンターで夜食を貰い部屋に戻りドアをあけると白い上着に薄青いスカートを履いた少女が窓の外を見ていた。


「あ、おかえりなさいま」


少女は扉が開いたことに気が付くと椅子から立ち上がり頭を下げる。

一度部屋の外を見て自分の借りている部屋の場所を確認してからもう一度レンを見る。


「?」

「部屋間違え・・・てない。 レンか?」

「?」



あんな包帯だらけのボロボロの少女が化けたものだなぁ、しかしスカートは薄水色だが上着が白で髪の毛も白なので真っ白だ、やっぱり俺が服を選ぶとダメだな。


「早速着てるんだな」

「はい折角買っていただいたので、ダメだったでしょうか?」


レンは何な不味かったのかとちょっと申し訳なさそうな顔になる。

逆にせっかく買った服を着てくれない方がだめだろう


「全然いいけど真っ白だなって思って」

「真っ白? あ、髪の話ですか?ご主人様が変えてくださったこの髪私気に入ってます!」

「変えた?何の話?」


にこにこと嬉しそうに髪の毛をいじっているところを悪いが髪の毛なんていじってないし、変えれることも知らん。


話が噛みあってないので詳しく聞いてみると元々レンは黒に近い赤だったらしいが奴隷商人後目を覚ますと髪の色が白に変わっていたらしい、レンいわく「火傷も足も治せるくらいだからご主人様の好みに変えたのかと」と言っている。 着せ替え人形じゃないんだから・・・・


理由は分からないがストレスなどで髪の色素が抜けたとか思いつくが、数日で背中まで伸びている髪全ての色が変わるなんてありえるのだろうか。


まぁ異世界だから驚きはしないけどな、魔法があるくらいだし


「まぁいいや、晩御飯にするか」


別に髪の毛の色が変わっただけで死ぬことはないんだ、考えても仕方がない


「はい、いつもありがとうございます」


話に夢中になって少し冷めてしまった夜食に手をつける。



「そう言えば明日辺りにはその右目治せると思うよ」

「え? 目を・・・ですか? 目も治せるんですか?」


食事をする手を止めて見えなくなった右目を触りながら聞き返してくる。


「まぁ明日ダンジョン行けば薬も出来るしもう少しの辛抱だか・・・ん?何固まってるんだ?」


レンは口を開けたままと言うアホ面をしたまま固まって手の震えのせいでスプーンと食器がカタカタと音を立てている。


「食事中に口開けたまま固まるなよ汚いぞ」

「今なんて、薬・・・薬っていいましたか!? もしかして火傷を治したのも!?」


スプーンをポチャンとスープの中に落として身を乗り出してくる。

と言うかそんなに声を上げると俺にまで唾が飛んできそうだ


「そりゃ使わないと治せないからな、それと火傷は薬使ってないぞ。 足の再生には使ったけどな」


全て合わせて1000DPと少々痛い出費だったか所詮サブマシンガンが作れる程度のDPだ、すぐに貯まるだろう、安い安い





俺のそんな考えとは裏腹にレンの脳内では嵐が吹き荒れていた。


く、く、く、薬って!? 足も目も再生させる薬ってなに!?足が元に戻った嬉しさで忘れていたけどそんな事出来る薬なんてどんな高価な薬なの!?聞いたことない!!!


「ごごごごごごごしゅじんさま! 目はいいです!いえ、治さなくていいです!」

「え、そのままで一生生きていくのか?」

「はい、左目がありますし大丈夫です! 足の分の薬だけでもう私がお返しできる範囲を超えてます!!」


魔法で治したのならまだ分かる、おとぎ話だけど賢者と呼ばれる人は手足を再生するくらいの魔法を使えるって言うけどアイテムにもなるとそれと同格、最悪それ以上のフェニックスの肝や賢者の石レベルの存在になってくる。


そんな国宝物、いや神話レベルのアイテムがあれば国が出来てしまう。

それを一個黙って使い、まだもう一個使おうとするなんてありえない!


「別に返してくれなくてもいいよ、自分の奴隷の世話をするのが普通じゃないの?」

「逆です!なんで私よりご主人様の方が私を世話しているんですか!? そんな事しなくても尽くしますよ!」





何をそんなに怒っているんだろう、凄い剣幕だ。 別に助けてもらっているんだから感謝すればいいのに怒る意味が分からない。


「じゃあ聞くけど、外で街の人に扱われたみたいにしてほしいの?」

「ほしいとかではなく、そう言う物なんです! なんでご主人様は私を買ったんですか!?」


どうと言われても流れとしか・・・実際後々後悔してたし。 まぁ世界観の違いを言い合っても喧嘩になるのが普通か


郷にいては郷に従えと言う言葉もある事だ、それでレンの機嫌が直るならそうしておこう。


「わかったわかった、今度から気を付けるから今は飯を食え食器持っていけないだろ」

「食器を返すのも私の仕事です! そもそもこの食事だって奴隷にたべ」

「わーかったって! 持ってけドロボー!」


そう言って空になった食器が乗っているトレイをレンの近くに置く。


「ドロ・・!?」

「・・・・なぁこれ見てみろ」

「・・・はい」


ムスッとした顔のままこちらを見る。

手際よくデジタルプリントを起動させて再生薬の作成を開始すると何もなかった手のひらから緑の液体が入った瓶が光と共に現れる。

光と現れた瓶に驚きムスッとした顔が驚きの表情に変わり「わぁ」とか言っている。


「持ってみろ」

「は、はい。 綺麗な瓶ですね」


瓶の上半分はカットされたダイヤのような装飾が施されていた、レンはその瓶をロウソクの光を通して見ているので右目の包帯に緑の光が当たってちょっとだけ幻想的に光景に見えた。


「ゴ、ゴホン! それが再生薬、足を治した薬だと」

「きゃあああああ!」


レンはそのことを聞くと悲鳴と同時に体中の毛を逆立たせ飛び跳ねるので手から瓶が滑り落ちる。


「うわあああああ!?」

「きゃああああああ!?!?」


咄嗟に地面ぎりぎりの所でキャッチする、反射的に叫んでしまったがこの再生薬はまだ俺に所有権があるしゲームのアイテムなので落としたくらいじゃ割れないのだけど、一瞬本当に焦った。

そんなにDPを食う物ではないがニートの俺がせっせと一人で働いた成果なのだから大切な物には違いない


「ご、ごめんなさい!」

「いやいいけど、まぁこんな風にこの薬は作れるんだよ。 もちろんいくらでも量産できるわけじゃないけどね、その必要な物?うーん素材かな、それを明日になればそろうって事」

「す、すごいですね・・・でもこれがその薬なんですよね?」


瓶を指さしながら聞いてくる


「そうだよ」

「もう瓶に入っているのに完成してないんですか?」


「俺が使う分にはこのままでいいけどレンに使うなら俺がある一定の手順を踏まないと効果はないんだよ、一度飲んでみて、瓶を開けるだけでいいから」

「だから私はこんな高価な」

「命令」

「はぅー、分かりました・・・・」


栓を開けようとするがどれだけ力を入れても瓶は開かない、これはアイテムの所有権が俺にあるから他人には使えないと言うゲームの仕様だ。 半分実験半分確認みたいなものだったが想定どうりだ。


俺が所有権を手放してドロップさせれば開けて飲むこともできるだろうが、そうなると効果があるかも分からなくなる今DPが少ない状況でそんな試しをしている余裕はない。


「まぁそういう言う事でこれを再生薬として使うにはまだ無理だって事だ」

「なるほど、不思議なアイテムですねぇ」


「そうだこの剣持ってくれ」


アイテムボックスからネズミから手に入れた剣を渡すと普通に持てた、次にハンドガンを渡すと手に持つこともできなかった、どうやら作った武器と拾った武器では違う様だ。


「なるほどなぁ、おっともう外が真っ暗じゃないか寝るか」

「はい、ベッドメイクはしっかりとしておいたのでごゆっくりお休みください」


「何言ってんだお前ベッドだ怪我人」

「さっきの話聞いてましたか!?」

「命令ね」

「ひええええ!」


レンは悲鳴を上げながらベッドに歩いて行った。

昨日は投稿忘れ&書き溜めも書いてない・・・ひえー

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