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冒険者パーティーを追放された俺、実は生産スキルが勇者のスキルより強かった  作者: 月兎
第1章

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15. 成長

 レグルは歩みを進めていると、やがてゴブリンたちの笑い声が聞こえてきた。

 彼は壁の陰に身を隠し、角から慎重に顔を出して敵の数を確認する。


(ゴブリン……?)


 そこには、巨大なゴブリンの群れがダンジョンの中を進んでいた。

 あまりにも数が多く、広い通路にさえ収まりきらないほどだった。


(どうしてこんなにゴブリンがいるんだ?)

「回答:近くにゴブリンたちから女王として認められたゴブリンの女王が存在します」

(ゴブリンの女王……)

「提案:ゴブリンたちが一か所に集まっている今、すべてを殲滅してください」

(そんな簡単に言うけど……そう簡単にできるわけじゃないだろ……)

「回答:シャンクを使用してください」

(え? この魔法……)

「クリエイト!」


 レグルの手に、魔石が埋め込まれた杖が現れた。

 杖から流れ込んでくる魔力によって、レグルの身体が徐々に満たされていく。


「シャンク!」


 ゴブリンたちは一斉にレグルの方を振り向き、その場で動きを止めた。

 次の瞬間、彼らの足元に巨大な紫色の魔法陣が出現した。


 魔法陣はゴブリンたちの生命力を吸い上げ、それを魔力へと変換していく。

 そして、その膨大な魔力が次々とレグルの身体へ流れ込んでいった。


 紫色の魔法陣は、ゴブリンたちの生命力を吸収し続けた。

 一体、また一体とモンスターが地面へ倒れていき、レグルの身体には凄まじい量の魔力が蓄積されていく。


(こんなに……?)


 レグルは自分の身体を満たしていく魔力を感じていた。

 これほど大量の魔力を感じたのは初めてだった。

 手にしている杖までもが強烈な光を放ち始める。

 まるで、溜まり続ける魔力を吸収しきれないかのようだった。


 ゴブリンたちは混乱し始めた。

 逃げようとする者もいたが、魔法陣は彼らを追い続け、その範囲から逃れることを許さなかった。


「グルルル……!」

「ウゥゥアアアア!」

「ヴィィィィアアア!」


 レグルはその光景を見つめながら、自分が使っている魔法の恐ろしさを少しずつ理解し始めていた。


(俺は……本当にこいつらを全部倒せるのか?)


 ゴブリンたちは次々と力を失い、地面へ倒れていく。

 手にしていた武器も一つ、また一つと地面へ落ちていった。


 そしてしばらくすると、すべてのゴブリンが動かなくなった。

 レグルは目の前の光景を見つめながら、自分一人でこれほど大量のゴブリンを倒し、その魔力まで吸収したことが信じられなかった。


 彼の身体には、膨大な量の魔力が満たされていた。


「警告:あなたの魔力保有量が大幅に増加しました。無理を続ければ身体が耐えられなくなる可能性があります。焦らず、少しずつ力を高めることを推奨します」


「分かった……」


 レグルは大量のゴブリンの死体を横目に、そのまま先へ進んだ。

 辺りにはほとんど血が残っていなかったため、吐き気を感じることもなく、その場所を通り抜けていく。


 やがて、彼は小さな石造りのアーチをくぐった。


(すごい……!)


 レグルは満足そうに笑いながら歩いていた。

 以前の自分なら、一体のゴブリンを倒すだけでも苦戦していたのだ。

 しかし、そのときだった。

 頭の中に響いていた声が突然、何度も繰り返され始めた。


 警告! 警告! 警告! 警告! 警告! 警告! 警告!警告!警告!警告!警告!警告!警告!警告!


(何だ?! どうして何度も繰り返すんだ?)


 警告! 警告! 警告! 警告!警告!警告!警告!警告!警告!


 レグルは足を止めた。

「警告:右方向からブランの匂いを感じます」


(ブラン?!)


 レグルは勢いよく右を振り向いた。

 そこには、大きな木製の扉があった。

 扉の向こうからは、ただならぬ恐怖が感じられる。

 そして、その奥には――大量の魔獣の気配が漂っていた。


 レグルは数秒間、黙ったままその扉を見つめていた。 

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