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第32音 共鳴する光と喋るノイズ

夜。


湾岸区域。


赤い警報灯が街を染める。


【ノイズ大量発生】


避難警報。


人々が逃げ惑う。


黒いノイズがビル街を埋め尽くしていた。


獣型。


飛行型。


人型。


数百。


普通のヒーローなら小隊案件。


だが。


今日は違った。


上空。


白銀の光。


巨大な翼を展開しながら降下する。


《セレスティア》


そして。


その隣。


イヤホンを装着しながら飛び降りる少女。


《音羽ミオ》


ミオがギターアックスを構える。


「多くない!?」


セレスティアは冷静。


「今日は群生型ですね」


ビートが分析。


「周辺ノイズ濃度、危険域」


ミオが深呼吸。


「……よし」


イヤホン接続。


音楽再生。


スーツが虹色に発光。


《MODE:ROCK》


ギターアックス展開。


ミオが笑う。


「いくよ!!」


ノイズ群が突撃。


ミオがギターを振り抜く。


爆音。


音刃が一直線にノイズを切断。


ドォン!!


「うおぉぉぉ!!」


さらに。


スピーカーランチャー。


重低音弾。


広範囲爆破。


ノイズが吹き飛ぶ。


セレスティアも空中から急降下。


光剣生成。


一閃。


ノイズが一列に両断される。


美しい。


速い。


圧倒的。


ミオが叫ぶ。


「相変わらず強っ!!」


セレスティアが少し笑う。


「あなたもですよ」


ミオが照れる。


「えへへ」


ノイズの大群。


ミオが前衛。


セレスティアが殲滅支援。


連携が完璧だった。


セレスティアが空中から言う。


「右三体!」


「任せて!」


ミオがスライディング。


ギター斧を地面へ叩き込む。


《BEAT CRASH》


衝撃音波。


周囲ノイズ一掃。


セレスティアがその隙へ突撃。


光の剣が閃く。


ミオが感動する。


「うわぁ……」


ビートが言う。


「見惚れてる場合じゃない」


「分かってる!!」


だが。


突然。


ノイズ達の動きが止まる。


ミオが眉をひそめる。


「……え?」


ノイズが後退していく。


まるで。


何かを恐れるように。


セレスティアも気づく。


「これは……」


その瞬間。


地面が脈打った。


ドクン。


ドクン。


黒い液体が集まり始める。


大量の通常ノイズが融合。


一つになる。


ミオが息を呑む。


「……なにあれ」


ノイズが変形。


骨のような装甲。


赤いライン。


異常に長い腕。


そして。


胸部には。


“心臓みたいなスピーカー”。


ビートが警告。


「未確認個体!」


「データなし!!」


《進化型ノイズ》


その瞬間。


怪物が咆哮。


だが。


音ではない。


“音そのもの”が歪んだ。


ビルの窓が全破壊。


空気が震える。


ミオが耳を押さえる。


「っぁぁ!?」


セレスティアも顔をしかめる。


「音波攻撃……!」


進化していた。


通常ノイズとは別次元。


そして。


怪物の胸部スピーカーが発光。


次の瞬間。


ノイズの身体から。


大量の刃状音波。


超高速射出。


セレスティアが即座にミオを庇う。


光障壁展開。


ドドドドドドッ!!!


障壁が削れる。


ミオが驚く。


「セレスティアさん!」


セレスティアの表情が険しい。


「危険です」


「今までのノイズと違う」


その時。


怪物がミオを見た。


赤い瞳。


そして。


ノイズとは思えないほどはっきりした声。


「……原初音」


ミオの背筋が凍る。


喋った。


ノイズが。


その瞬間。


遠く離れたノイザー本拠地。


レゾナンスが静かに目を開く。


「始まったか」


ノクターンも微笑む。


「進化の時だ」


世界は。


新たな段階へ進み始めていた。


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