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第15音 トップの強さと私の戦い

「TOP HEROES」

試験会場。


巨大訓練都市。


突然現れた黒いノイズゲート。


そこから降り立つ。

 

《サイレンス》


破音五人衆の一人。


“音そのもの”を消す最悪のノイズ使い。


会場が凍りつく。


試験官が叫ぶ。


「全受験者避難!!」


だが。


サイレンスは静かに手を上げた。


その瞬間。


無数の黒い穴が空に広がる。


「……え」


ソラが青ざめる。


そこから現れた。


大量のノイズ。


小型。


大型。


飛行型。


巨人型。


数百。


いや――


数千。


受験者たちが悲鳴を上げる。


「こんなの無理だ!!」


「試験どころじゃない!」


ノイズの群れが都市へ降り注ぐ。


試験施設全体が戦場へ変わる。


その時。


空が光る。


超高速の光が戦場を貫く。


ドォォォン!!


飛行型ノイズが一瞬で消滅。


空に立っていたのは。


《アークヴェイル》


「空は任せろ」


音速を超える速度。


光の軌跡だけ残してノイズを撃墜していく。


受験者たちが呆然。


「速すぎる……!」


次の瞬間。


地面が燃え上がる。


《ブレイズハウル》


巨大な炎狼を纏い突撃。


「邪魔だァァァ!!」


一撃。


炎の爪で大型ノイズを真っ二つ。


熱風だけで周囲のノイズが吹き飛ぶ。


「燃え尽きろ!!」


完全に脳筋。


でも強い。


さらに。


巨大な影。


ズシン。


ズシン。


《ギガント》


「下がれ」


低い声。


超大型ノイズが殴りかかる。


ギガントは片手で止めた。


会場が静まる。


「……え?」


そのまま。


握り潰す。


ドゴォォォォン!!!


物理。


圧倒的物理。


ソラがドン引きする。


司令室。


無数のモニター。


《オラクル》


静かに未来を視ていた。


「右ルート、3秒後崩壊」


通信が飛ぶ。


アークヴェイルが即座に回避。


「助かった!」


オラクルは戦場全体を支配していた。


未来予測。


まるで全員を指揮する神。


そして。


空が星のように輝く。


全員が見上げる。


そこにいた。


《セレスティア》


圧倒的な光。


静かな威圧感。


サイレンスですら目を細める。


「……あなたか」


セレスティアが手を掲げる。


星光が降り注ぐ。


無数のノイズが一瞬で消滅。


「うそ……」


ミオが息を呑む。


格が違う。


これが。


現在最強。


だが。


ノイズはまだ大量にいる。


試験官が叫ぶ。


「避難エリアが突破される!」


そこには一般受験者が残っていた。


ミオが飛び出す。


「ビート!!」


「了解!」


スーツ起動。


「ジャンル選択――POP!!」


明るい音楽が広がる。


ミオは瓦礫を飛び越える。


「みんなこっち!!」


音が、人々を導く。


パニックになっていた受験者たちが落ち着きを取り戻していく。


セレスティアが静かに見る。


「……」


大型ノイズが突撃。


ミオがギターアックスを構える。


「ROCK!!」


赤い光。


爆音。


ギター斬撃。


ドォン!!


大型ノイズ撃破。


さらに空中。


「EDM!!」


高速機動。


飛行型を連続撃墜。


トップヒーローたちが驚く。


ブレイズハウルが笑う。


「派手でいいじゃねぇか!!」


アークヴェイルも感心する。


「動きが独特だな」


だが。


ミオの本当の強さはそこじゃない。


崩れかけたビル。


取り残された子供。


恐怖で動けない。


ミオは静かにマイクを握る。


優しい旋律。


音が響く。


子供の震えが止まる。


安心したように涙を流す。


セレスティアの目がわずかに変わる。


「……なるほど」


「この子の音は」


「戦うためだけじゃない」


その様子をサイレンスが見ていた。


無表情。


だが。


少しだけ不快そう。


「……嫌い」


ミオが振り向く。


サイレンスが言う。


「その音」


「温かい音」


「ノイズには不要」


瞬間。


世界が無音になる。


ミオのスーツが停止。


「っ!?」


サイレンスが消える。


次の瞬間。


目の前。


「遅い」


ミオが吹き飛ぶ。


「ミオ!!」


ソラたちが叫ぶ。


だが。


サイレンスはさらに追撃しようとして――


その前へ。


セレスティアが降り立つ。


ドンッ!!


星光が広がる。


サイレンスが初めて止まる。


最強ヒーローと破音五人衆。


二人が対峙する。


空気が震える。


セレスティアはミオをちらりと見る。


「見ていなさい」


「本物のヒーローを」


次の瞬間。


星の光が戦場を埋め尽くした。


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