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2 覚醒スキルの性能

《それよりも、リタがすごいスキルを授かったの。ケイトリン様もよ》


私は、闘技大会後のスキル鑑定の話をした。

ダイは何かを考えている。と思ったら、パーティに誘える人のステータス値を見ていたみたい。


《【剣神】は、ぶっ壊れスキルですね。


特にマルガリータ様の元からのスキル【火中の刃】は、確率で大ダメージを与えるという、安定を犠牲にして攻撃力を高めているスキルでした。


これに加えて、特にクリティカル率を高める【剣神】スキルが来れば、マルガリータ様はもう弱点がありません。

しかも、ステータス値がめちゃくちゃ上がっています。ふむ、2倍じゃないですかね。

通常の人間は敵になりませんよ。


このようなスキル構成なら、もうSSRどころか、実質URだと思います》


《まあ、そんなにすごいのね》


《あと、ケイトリン様の【正義の女神の法具】スキルは、発動条件が特殊ですが、その分効果がえげつないですね。


本来は、法廷で二人の当事者間に争いがある時に使うスキルのようですが、戦闘に用いた場合、相手に倫理的に見てダメな行動があれば天秤が傾き、天秤が地に着いたら魔法剣で攻撃するようです。


この攻撃を受けると、どんなスキルやアイテムがあっても、いきなり抗拒不能で仮死状態になり、動けなくなるみたいですね。


スキル名に神様の名前が入っていると、その神様から加護を授かるようです》


《確かに、アンドレ先生も神のネームドスキルとおっしゃっていたわね。


加護と、あとスキル説明が増えるのでしょ?》


《ええ、「正義ノ均衡ヲ破リシ者ニ裁キヲ与エヨ」とあります。


アリステリア神の寿ぎ言葉をそのまま説明書きにした印象を受けますね。


ただ、こちらのスキル鑑定では、スキル説明は見ることができませんから、寿ぎ言葉を本人が知ることはないのが残念ですね》


《天から密かに与えられた使命のようなものかしらね》


《スキルに伴う使命ですか、おもしろい考えですね。


そういえば、ボリス・サハロフも【剣の閃き】スキルを授かったそうですね》


《確かボリス攻略だと、ボリスの告白にOKした段階で闘技大会に参加すると、サクサク優勝できて、【剣聖】スキルを授かって、『お前のおかげだ、お前に剣をささげる。一生守るよ』とべたなセリフを言われるはず。


闘技大会経過後に告白にOKしても、卒業式後にボリスが闘技大会で優勝するムービーが流れて、同じセリフで学園編のハッピーエンドになると攻略板で見たような記憶があるわ。


ああ、あんなのにときめいていた前世の私、恥ずかしい。黒歴史決定よ!》


《まあ、二次元はリアルより情報量が少ない分、夢が詰まっていますからね。


ゲーム情報によれば、【剣の閃き】は、ステータス値を1.2倍にしますから、まあまあいいスキルです。けして悪いスキルではない。

このスキル持ちの兵隊は結構いるはずです。


ボリス・サハロフのもともとのスキル【剣の兵】は1.3倍ですから、ダブルで1.56倍のステータス値です。

このまま真面目にやっていれば、そこそこ強くなれるのではないでしょうか。


ただ、ゲーム内の覚醒スキルは【剣聖】でしたから、スキル効果はステータス値が1.5倍になるはずでした。

トータルでステータス値が約2倍ですから、もともと【剣の兵】スキルを持っていたボリスの場合、【剣神】スキルとほぼ同じステータスになります。

だから、【剣聖】と比較してしまうと残念な感じになりますね》


《そういえば、イヴァン殿下が、こいつは【剣聖】スキルをとるはずだとアンドレ先生に詰め寄っていたわ》


《ツチャビッチ・ミトロヒナ嬢が教えたのでしょうか。

ということは、彼女は間違いなくアル戦情報を知っていますから、プレイヤー確定ですね!》


《私みたいに転生者で、ゲーム情報を利用しているのかもしれないわ》


《なるほど、とはいえ、もう彼女はヒドイン、又はヒロインになり替わろうとしている者と判断していいと思いますよ。

それも、いわゆる逆ハーレムルートだ》


《そうかもしれないわ。

あと、殿下たちはかなり効果の高いアイテムを使っていたみたいよ》


《私もうわさに聞きました。

国宝を学生のイベントに使うなんて、異常ですね。


ただ、それほど優勝するために必死だったということかもしれません》


《どういうことかしら》


《優勝すれば、【剣聖】スキルを取得すると思っていたのかもしれませんね。


マルガリータ様が同系統の【剣神】スキルを取得していたことからすれば、闘技大会の優勝がスキル取得条件になっていた可能性はあります。


ただ、優勝どころか、3位入賞すらできなかったうえ、アイテムを使ったことで苦労しなかったために【剣の閃き】スキルを取得したのかもしれません》


《わざわざアイテムを使ったために、いいスキルを取り逃したということかしら。


まあいいわ、それより、ダイの報告を聞きたいの。

ダイはお使いに行ってもらっていたのよね。森の貴婦人の御機嫌はいかがでしたか?》


《公爵様からお預かりしたお酒を渡すと、大喜びで酔っぱらっていました。


ただ、ばあさん的には、もっと量が欲しいそうです。


味が分かっているわけではなく、瓶がキラキラしているとか、そういうところを喜んでいるみたいなので、中身はもっと安いやつにして、大量に贈ったほうが好みかもしれません》


《とりあえず、お喜びいただけたようで、よかったわ。

貴婦人の感想は、今後の参考にさせてもらうわね。


よかったら、そこにかけて、詳しく話を聞かせてちょうだい》


ダイは万が一の人目を気にしたのか、立ったままで言った。


《水星の杖を使わせてもらったお礼と温泉の話をしておきました。


温泉の仕組みを説明すると、ばあさんは興味を持っていましたが、湯に自分の尿を使うことについては、『別にどうでもいいが本当に体にいいのか』と不思議がっていました。


水脈がわかるそうなので、オルロー領に温泉がないか調べてくれるそうです》


ダイめ、温泉についてはぬかりないわね。


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