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灰かぶりのティコ 365日の魔術学校300文字日記  作者: 荒木シオン
四年生前期

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1120/1125

1120日目:唐突な羽化

 八七代魔帝暦(まていれき)二五年・金牛きんぎゅうの月第二十四日・属性(光)・天気:雨


 早朝、カルド君がひどあわてた様子で、私の部屋にやって来ました。

 そのあせりようから、とりあえず部屋にあげ、ヌリアと一緒いっしょ事情じじょうを聞いてるんですが……これは、たしかに緊急事態きんきゅうじたいですね。


 というのも、カルド君の魔導書まどうしょ魔導杖まどうじょうが変化した例の赤いまゆが今朝、ついに羽化うかしたみたいなんです。まぁ、それ自体じたいは喜ばしいことなんですけど……。

 今、私たちの頭上ずじょうでは赤い繭から出てきたらしい存在、そのはねやし、白いドレスに身をつつんだ手のひらサイズの少女が二人、微笑ほほえみながら楽しげにまわっています。


 はぁ~、ひとまずカルド君、今日は休日ですし、明日朝一(あさいち)で先生たちに相談するまで、彼女たちの存在そんざいだれにも秘密ですよ?


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