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1094日目:もしかして寂しかったんでしょうか?
八七代魔帝暦二五年・銀羊の月第二十九日・属性(炎)・天気:曇り
早朝にもかかわらず大勢の人で賑わう巨大な駅。
行きと同じく魔導機関車に揺られ続けること十数時間、ようやく王立魔術学校のある街、リモワールに帰ってきました!
そうして、久々の街に故郷の村とは違った懐かしさを感じながら、魔術学校の学生寮に歩いて戻り、寮監に帰寮届を提出し、約十日ぶりに自室の扉を開けると――、
――鈍色の球体・スフィーが私たちの帰りを待つように佇んでいました。
た、ただいま、スフィー? 元気にしてましたか?
そう問いかけると、スフィーはゴロゴロと無言で部屋の奥へと転がっていきます……。
う~ん……モノがモノだけに今回は留守番させたんですけど、もしかして寂しかったんでしょうか?




