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シニコク~4259  作者: 桜盛 鉄理
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九十一告目  後藤柚姫 4

 暮林夏凛は腕組みをしてうっすらと笑みを浮かべていた。光の具合では金髪にも見える長い髪をカチューシャで留めている。大人びた印象を与える切れ長の目は青みがかっていて、これもクオーターを自称する所以なのだろう。

 後藤柚姫が彼女と対峙している間に折原美等と萩野海渚が駆け寄ってくる。

「ご、ごめん夏凛、でもちょっと油断しただけだから」

「後藤っち~ガリ勉のクセに何か習ってるでしょ。絶対そう!」

 二人が口々に後藤柚姫を逃がした言い訳をする。

「ふふっ、だから甘く見るなって言ったでしょう? 彼女はこう見えて曲者なのよ」

 暮林夏凛は口元に手をやって笑う。白檀の扇子が似合うような仕草だ。

 それは誉められているのだろうか? 思いながらも後藤柚姫の頭は状況分析を止めない。

(三人相手では分が悪い。それでも閉じ込められているよりはまだましな状況か……)

 そんな彼女に暮林夏凛は提案を持ちかけてくる。

「ねえ後藤さん、私のグループに入らない? 今ならまだ間に合うわよ」 


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