表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シニコク~4259  作者: 桜盛 鉄理
90/260

九十告目  後藤柚姫 3

 後藤柚姫の抵抗に折原美等がさらに手に力をこめる。

「逃がさないって。いい加減諦めたら?」

「離しなさいよ。人を呼ぶわよ」

「呼んでも後藤っちが恥かくだけじゃない? さっきとよっち見たけど、先生がどうするかなんて言わなくても分かんでしょ? いつものほら、生徒の自主性ってやつ」

 萩野海渚が言うとおり、担任の豊浜桃絵とよはまももえは事なかれ主義で生徒に深く関わろうとしない。彼女らが「ただのスキンシップだ」と言えば仲がいい証拠などと都合よく思い込むに違いない。

「……分かったわよ。自分で脱ぐから。何も無いことが分かれば満足するんでしょう?」

 その言葉に折原美等の拘束が緩む。一瞬の隙をついて後藤柚姫は身体を反転させ合気道の技で彼女を床に転がした。そのまま扉に向かって走り、萩野海渚を押しのけて廊下に出る。

しかしそこで後藤柚姫の足が止まった。

「暮林……夏凛」

 廊下に立つ彼女は私服ではなくネクタイをきちっと締めた制服姿だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ