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シニコク~4259  作者: 桜盛 鉄理
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八十三告目  上屋瑠守 8

琉生を瑠守に変更。

 上屋瑠守は沢村望実を振り払って正面から向き合う。その目には拒絶の色があった。

その冷たいまなざしに沢村望実は愕然とする。

「そんな……ひどいわ、結婚するって約束してくれたじゃない……」

「本当にそう思ってるんですか? 実際オレも考えなかったわけじゃない。それで先生が救われるんなら、とね。……だけどもう無理だ。あんたは先生として、その前に人として最低だよ!

 ……もう関わらないでくれよ。オレはもうどうでもいい。野球ができればプロじゃなくても、商店街の草野球だって少年野球のコーチだって何だってかまわない。……じゃあさようなら、沢村先生」

 上屋瑠守は沢村望実にそう告げて野球道具を手にした。

「私を捨てるって言うのね……だったらあなたも佐島くんと同じ目にあわせてあげるわ。シニコクの呪いをかけられて、それでもまだ野球にしがみついていられるかしら?」


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