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シニコク~4259  作者: 桜盛 鉄理
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八十一告目  上屋瑠守 6

琉生を瑠守に変更。

「辞めた? そんなの嘘ですよね! だってあいつ、夏休み前は普通に……」

 上屋瑠守は思わず沢村望実に詰め寄る。肩を掴まれた彼女の身体が強ばる。

「ほ、本当よ。家も出て一人ぐらしを始めたって聞いたわ。引っ越してもうこの街にはいないんじゃないかしら」

 そう告げられた上屋瑠守はよろけて壁にもたれかかる。上屋瑠守にとって佐島鷹翔はライバルであると同時に目標でもあった。目指しつつも見えてこないプロという山の頂きを指し示し教えてくれる存在だった。

「ルイくん、大丈夫? ベッドに少し横になったら」

「……いえ、もう大丈夫です。……ああ、そうだ練習に行かなくちゃ」

 そう言いながら保健室を出ようとする上屋瑠守を沢村望実が慌てて引き留める。

「駄目よ! そんな様子じゃ練習なんて行かせられないわ。ここで無茶をしたら元も子もないわよ。せっかく私が彼の推薦を……っ!」

 沢村望実が言葉を詰まらせる。それを見て上屋瑠守が彼女を振り返る。

「望実先生、そう言えばさっきも何か言ってましたね。佐島に何かしたんですか? あいつの推薦が取り消しになったのはそのせいですか?」

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