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シニコク~4259  作者: 桜盛 鉄理
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七十七告目  上屋瑠守 2

琉生を瑠守に変更。

「何ですか? オレはこれから部活に……」

「ちょっとだけだから。お願い、ルイくん」

 そう言って沢村望実は彼を保健室に連れて行った。保健室には養護教員の牧田梨々子(まきたりりこ)がいたが、二人が来ると席を外した。その呼吸に上屋瑠守は自分がまたハメられたことを知る。

 二人きりになると沢村望実が上屋瑠守に抱きついてくる。

「あのね、ルイくん」

「望実先生、その呼び方はちょっと……」

「だってずっと避けられてたから寂しくて……ルイくんも望実って呼んでいいのよ」

 それはありえない。下の名前で望実先生と呼ぶのは学校に沢村先生が二人いるからだ。

「……まあいいです。それで話って?」

「そんなふうに冷たくしないで。この間のことは謝るわ。ごめんなさい」

 先日、上屋瑠守は牧田梨々子と一緒に沢村望実のマンションを訪れていた。体調を崩した沢村望実の見舞いに付き合うという理由だったが、部屋につくと牧田梨々子は買い物を口実にいなくなった。二人で示し合わせていたのだろう。そこで上屋瑠守は沢村望実に身体の関係を迫られその場から逃げ出したのだった。

「ちゃんと約束守ってくれたらもうあんなことしないから」

「約束って……それ、本気で言ってるんですか?」

「勿論よ。卒業したら結婚してくれるって言ったじゃない」


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