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七十一告目 天人講 25
銃声は3発。木田村紹子の胸や腹からは同じ数だけ血滲んでいた。何をされたか理解できないまま前に踏み出そうとして、木田村紹子はその場に膝から崩れ落ちる。
木田村恵は冷静に彼女の後ろに回り込むと、ナイフで胸を刺した。
「やっぱり復讐はこうじゃないとね。撃っただけじゃ達成感がなさ過ぎて。後のことは心配しないで。あなたのものはあたしのものだから」
木田村恵が耳元でそう囁く声に木田村紹子も何か言おうとするが、その口は声が出ないまま力なく震えるばかりだった。
そして木田村恵はようやく意識の外にあった後藤柚姫のいる方向を見る。しかし彼女の姿はそこには無かった。
「まあ当然逃げるわよね。じゃあ後のことは任せていい? 2代目さま」
誰に聞かせるでもなく木田村恵は独り言ちた。




