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七十告目 天人講 24
「彼女はどうする気? 彼女も殺すの?」
「後藤柚姫の能力は惜しいわ。それに2人いたほうが占いも精度が上がるでしょう?」
飼い殺しにしてせいぜい役に立ってもらいましょうか。そう言って笑う木田村紹子は悪人の顔を隠しもしない。
「あたしが協力すると信じてるの? 嫌だといったら……」
「そうはなりたくないでしょう? だったら分かるわよね。おとなしく私のものになりなさい」
「一度はあたしを捨てたくせに……どの口が言うのよ。馬鹿にしすぎでしょ」
「子が親に尽くすのは当然でしょう? 私がいなければあなたは生まれてこなかったんだから」
「親……親ねぇ。血がつながってるから親。年上だから大人。あなたはそんなくだらない常識にぶら下がってずっと生きてきたのね。そのまま年を取れば老人。人に先生と呼ばれるから教師。ああ、だったら捨てられた愛人はなんて呼べばいいのかしらね」
木田村恵の思わぬ反撃に木田村紹子は逆上する。
「黙りなさい! 黙れ! 渡さない……あの人は私のものよ!」
「愛した人ももの扱いなのね。本当に救えない人……もういいわ。『お母さんいい加減あなたの顔は忘れてしまいました』。バイバイ」
木田村恵は隠し持っていた銃で木田村紹子を撃った。その銃の音は意外に小さかった。




