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六十告目 天人講 14
雨尻英郷は「天人講はこれからも続いていく。初代さまは道しるべを残しておられた」と宣言し、多賀野ゆづに後継者がいることを匂わせた。しかし彼女はまだ人目にさらすには幼いため、しばらくは自分がその後見となり託宣を取り次ぐことになるとも言った。
多賀野ゆづの予言はただの占いではなく、裏で調査と分析を行い積み上げた膨大なデータから導き出す推理によるものだった。占いはそれを伝える手段に過ぎない。雨尻英郷にはそのデータがあれば数年は持ちこたえられるという目算があった。その猶予期間の間に後継者を作り上げればいいと考えていた。
雨尻英郷は新生天人講の教祖代理日之原金剛となり廃校を買い取ってそこを本部とした。同時に孤児やネグレクトされた子供を預かり彼らに食事や教育を施す集団生活を始めた。その裏には優秀な子供を選んで教祖を作り上げる計画があった。




