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シニコク~4259  作者: 桜盛 鉄理
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四十四告目  清水郁己 9

「最初は鎌田久留美の自殺だった。それが柊修二の自殺を経て呪いが膨れあがっていくのはまるで蟲毒だったよ」

 清水郁己が後藤柚姫にシニコクのはじまりを話し出す。


 鎌田久留美の死後、柊修二は彼女の自殺の裏に滝村涼香たちの嘘告があったことを知る。そして偶然手に入れたビデオを真似て柊修二は自殺動画を撮っのだという。

「それは自殺する自分の様子を固定カメラで撮った映像だったよ。ビデオは僕が回収したけど駆けつけたときには柊はもう死んでいた。あのシニコク動画は柊の自殺動画をもとに僕が作ったものだよ」

「何でそんなもの作ったのよ。放っておけばよかったでしょう?」

「本当ならばそれでよかったんだけどね。柊の自殺は姉の柊真琴の交通事故死、その友達の坂井緋沙枝さかいひさえの自殺を呼ぶ結果になった。そして放っておけば呪いの被害者はもっと増えていくと思った」

「そんなの偶然でしょ? ありえないわ」

「そのあり得ないことを引き起こすのが怨念だよ。自殺の名所や魔の交差点は偶然だけの産物じゃない。首吊り自殺しようと入った山の中で別の首吊り死体を見つけるなんてこともよくある話だ」

「そういう笑えないジョークはやめてくれる?」

 後藤柚姫はにこりともせずため息をつく。 



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