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四十一告目 清水郁巳 6
「そこはまあ蛇の道は蛇ということで。それに手の内全部は見せられないよ。お互い様だろ」
後藤柚姫の質問に清水郁巳は答えない。笑顔という仮面を被ったままだ。
「……まあ今はそれはいいわ。でももうバレたんだし呪いを解いてもらえないかしら」
「それは難しい相談だな。前にも言ったけど呪っているのは僕じゃないし、シニコクの呪いはもう僕の手を離れてひとり歩きしてしまったからね」
「そんな! あなたが作ったんでしょう? 無責任すぎるわ」
「責任を取れというなら嘘告をした人間が先じゃないか?」
「それはそうだけど……こんなやり方、残酷よ。許されることじゃないわ」
「善悪や正邪を決めるのは誰なんだ? 法律? 警察? 先生? 親?」
「ふざけないで! やりすぎだって言っているの」
「もう謝れば済む話じゃない。その謝罪すらしてないだろ?
優秀でカースト上位の自分たちなら何をしても許されると思ってる。学校はムラ社会の縮図だからね。都合のいい差別を作り出しておきながらひっくり返されると途端にずるいとか卑怯だとか言い出す。笑わせてくれるよ、全く」




