↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
16/24

第16話 ライブバトル

「愛佳ちゃーん!先生のところ行こー!」


朝、学校に着いた途端、ゆりかちゃんが私のところへ来て言った。というよりかは、ゆりかちゃんが私のクラスで待ち伏せしていたって感じかな。

それはいいとして。


「先生のところ?」


私が尋ねると、ゆりかちゃんは笑顔で「そう!」と言った。


「ハイドラ出場権を賭けたバトルをする場所をゲットしに行くの!私としては体育館がいいと思ってるんだけど、どう?」


なるほど、そういう事ね。


「体育館か、いいと思うよ!」


私が言うと、ゆりかちゃんは「なら決まりね!先生のところ行こう!」と言い、私の手を取り駆け出した。って、え!?ちょっと待って!?


うーん、疲れた…なんで職員室行くのに走るの、確かに私たち三階だけどさ……

職員室に着くと、ゆりかちゃんが私の手を離し、ドアをノックして入った。


「失礼します。一年D組の津田ゆりかです」


わわ、もう入ってる、早いよ…そう思いながら私もゆりかちゃんに続いて職員室に入った。


「失礼します、一年C組の田上愛佳です」


私たちが入ると、ザワザワしていた職員室がすっと静まり返った。えー……


ていうか、誰に聞くのが正解なんだろ?体育の先生?うーん……わかんない。ていうか入ったばっかりで(一昨日が入学式だったんだよ?ちなみに今日は土曜授業。入ったばっかりなのに!)わかるわけないよね、普通。


名前だけ言って用事を言わない私たちを見て、私のクラスの担任の山内先生が声をかけてくれた。


「おはよう、田上さん。誰に用事なの?」


うーん、誰に用事なのかな……と私が一人考え込んでいたら、ゆりかちゃんが先生に言った。


「あのですね!私と田上さんは体育館の使用許可を貰いたくて来たんですけど、どの先生に聞けばいいのかわからなくて困ってたんです。どうすればいいですか?」


ゆりかちゃんが聞くと、山内先生は笑顔で言う。


「それなら、私に言ってくれたらいいよ。私、体育科だから。いつ使いたいかとなんで使いたいかを説明してくれたら大丈夫。あ、放課後は体育系の部活が使うから少し難しいかもしれないけど」


先生の答えに「ありがとうございます!」と返したゆりかちゃん。だけど、返した後すぐに私の方を向いて言った。


「愛佳ちゃん、私たち何も決めてない!」


あ、確かに!すっかり忘れてた!えっと、えっと……


「時間は昼休みでいいよね?」


「うん、大丈夫!日にちはいつにする?」


「早すぎると困るから……来週?それは早い?」


「うーん、再来週の月曜日はどうかな。そしたら土日を二回挟むから練習も出来ると思うし、ハイドラエントリーも間に合うよ」


「そっか、愛佳ちゃん、頭いい!その案でいこう!」


ゆりかちゃんと小声で打ち合わせをする姿を、山内先生が少し不思議そうな目で見ていたけど、まあそれはいいよ、うん!


「先生、再来週の月曜日の昼休みに借りることは出来ますか?」


私たちを代表してゆりかちゃんが聞くと、「大丈夫よ。何に使う?」と先生は言った。その問いに、満面の笑みでゆりかちゃんは答える。


「ハイドラ出場権を賭けたバトルライブをするんです!私と田上さんはそれぞれチームを組んでハイドラに出たいと思ってるから、どっちのチームが出場するかライブで決めようと思うんです!」


ゆりかちゃんが言い切った瞬間、職員室内にどよめきが広がった。それもそうか、入学してきたばかりの生徒たちがライブで戦うなんて言うんだもん。


「そっか、頑張れ!なんならポスターとかも作って出してくれたら、貼っといてあげるよ」


山内先生のありがたい申し出に、私たちは笑顔で言った。


「「ありがとうございます!」」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。