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都会はぼっちに厳しい

「皆さまいらっしゃいませ。

安全な場所まで案内します。

ノンプレイヤーの方はこちらへ。」


こっちで待機していたプレイヤーが先導して案内をする。


「じゃ、ガノンくんとドルフくんはこっちね。

ついてきて。」


僕たちはミツキさんの先導のもとノンプレイヤーとは反対方向に進んで行く。


東京は僕の町とは違って損傷が見受けられない。


修復でもしたのだろうか。


「ふふ。

ここの変わらなさ気になるでしょ?」


僕がキョロキョロしていたのを見て楽しそうにミツキさんは笑う。


「ええ、修復でもしたんですか?」


そう言うとミツキさんはにまりと笑って答える。


「実はね、私たちプレイヤーが来る前からこうなの。

たぶんここはセーフポイントなんじゃないかなって。」


なるほど。


全部が全部モンスターだらけというわけではないのか。


「で、このビルにプレイヤーが集められてる。」


「おお。」


「でけえ。」


田舎者の二人はビルの大きさにアホみたいにビルを見上げる。


「ふふ。

やっとドルフくん見つけて動き出せるよ。

ようやく日本国内ランカー全員集合だ。」


「国内ランカー?

って何人なんですか?」


「な、知らねえのかよ!

ドルフも合わせて九人だよ!」


ほう、ほぼほぼ半分じゃないか。


「一、二、五、八、九、十、十二、十六、十八、の九人だね。」


「そうなんですか。」


あまり興味がなかったから知らなかった。


ツートップが日本にいるのか。


「で、今頃たぶん残りの七人で会議でもしてるはずだよ。

ドルフくんも参加してね?」


「はあ。

がんばります。」


正直面倒だ。


人と話すのなんて極力避けたい。


「うし!

頑張れよ、ドルフ!

で、俺はどこにいけば?」


「え、ついて来ねえの?」


「は?

なんで俺がランカーと同じ場所に行くんだよ?」


そ、そう言われればそうか。


てっきりずっと一緒だとばかり。


「そうだね。

ごめん。」


「うん?

まあいいけどよ。」


「ガノンくんは受付のプレイヤーに教えてもらって。」


「は、はい。」


ツンと突き放すような物言いに元気のなくなるガノン。


なんだかかわいそうだ。


「よし、じゃドルフくんこっちだよ。」


「はい。」


エレベーターに乗って向かうのは九階。


ランカーの数に合わせてるんだろうか。


扉の前に行くと何やら中が騒がしい。


「だから...!」


「そんなのは....!」


なんて叫び声が聞こえる。


やだな。


入りたくないよ。


「失礼!」


「あ。」


帰ろうかと本気で考えていると、徐にミツキさんが扉を蹴り飛ばした。


「ドルフくん連れてきましたー!」


みんなの視線が痛い。


一際偉そうな椅子に座っている大きな女性がズカズカと進んで来る。


逃げたい気持ちを必死に抑えて耐える。


「おお、相変わらずぼっちだな!」


「...ども。」


掛けられた第一声に僕は猛烈に回れ右をしたくなった。

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