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家事壊滅な7人姉妹のお世話係になりました  作者: 三日月
第一部①:壊滅的な家事と、七人姉妹の小さな変化編
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第4話:背伸びしたいお年頃と、魔法の特製ハンバーグ

「ふん、アンタが何を作ろうと、あたしは絶対にごまかされないんだから!」


放課後、リビングのソファで腕を組み、ぷいっと横を向いているのは五女(ごじょ)彩咲(あやさき)木乃香(このか)だ。

小学校五年生――まさに思春期(ティーン)の入り口に差し掛かり、絶賛背伸び(プレプレ)中のお年頃。

他の姉妹(シスターズ)たちが俺の手料理や家事スキル(テクニック)に胃袋と心を掴まれていく中、彼女だけは未だに「他人の男が家にいる」ことへの警戒心(ガード)を崩していなかった。


「はいはい。まあ無理に(フォース)食べなくてもいいけど、今日の夕飯は木乃香(このか)のリクエストに答えてハンバーグだぞ?」

キッチンでタマネギをみじん切り(チョップ)にしながら俺が言うと、木乃香(このか)(アイブロウ)がピクッと跳ねた。


「べ、別にリクエストなんてしてないし! 絢金(あやか)が騒いでたから言っただけだし!」

「お姉ちゃんウソつきー! 昨日『ハンバーグ食べたいなぁ』って独り言(ソリロキー)言ってたじゃん!」

ランドセルを放り投げた六女(ろくじょ)絢金(あやか)がすかさず暴露し、木乃香(このか)の顔が真っ赤に染まる。


「あ、絢金(あやか)! 余計なこと言わないでよ!」

「あはは、可愛い妹のリクエスト(オーダー)なら気合いを入れないとな」


俺は挽肉(ミンス)炒めたタマネギ(ソテー)、パン粉、牛乳、卵、そして隠し味のナツメグ(スパイス)味噌(ミソ)を投入し、粘りが出るまでしっかりとこね上げた(コネクト)

成形したタネの中央(センター)をくぼませ、熱したフライパンへ。

ジュワアァァッという快音(サウンド)とともに立ち上る肉汁の香ばしい匂い。


「うわぁ……! お兄ちゃん、すごいいい匂い!」

七女(ななじょ)土和(とわ)がトコトコと走ってきて、俺のエプロン(ドレス)の裾をキュッと引っ張る。

土和(とわ)、危ないから離れてような。あともう少しで焼けるからな」


表面に綺麗な焼き色(ブラウニング)がついたら、酒を振ってフタをし、蒸し焼き(スチーム)にする。

さらに肉汁が残ったフライパンにケチャップ、ウスターソース、(レッド)ワイン、そして少量のバターを煮詰めた特製デミグラスソース(ソース)をかければ完成だ。


食卓に運ばれた、肉汁(ジュース)が溢れ出すふっくらとした大きなハンバーグ。

部活や学校から帰ってきた姉妹たち(シスターズ)が、一斉に歓声(ヤール)を上げた。


「美味しそう……! (まこと)くん、今日のハンバーグ、肉汁(ジュース)の溢れ方が尋常じゃないよ!」

長女の陽葵(ひまり)さんが目を輝かせ、次女(じょじょ)月菜(るな)もゴクリと(スロート)を飲み込んでいる。


「ふん……見た目は普通じゃない……」

強がりながらも、木乃香(このか)は我慢できずにフォークを伸ばした。

一口分を切り分け、パクリと口に運んだ瞬間――


「――ッ!?」


木乃香(このか)(アイズ)が丸く見開かれた。

ふっくらとした肉の歯ごたえとともに、絶品(プレミアム)肉汁(ジュース)とコクのあるソースの旨味が口いっぱいに広がる。


「な、なにこれ……! 柔らかいのに、お肉の味がすごくて……ソースがすっごく濃厚(リッチ)……!」

「ふふん、隠し味に味噌(ミソ)を入れてるからな。ご飯にめちゃくちゃ合うだろ?」

「う……うぅ……! 悔しいけど……美味い(デリシャス)じゃん……!」


感極まった木乃香(このか)は、目をうるうるとさせながら大口でご飯とハンバーグを頬張り始めた。

その素直な反応(リアクション)に、周りの姉妹たち(シスターズ)からも温かい笑い声(スマイル)が漏れる。


「ほら見なさい木乃香(このか)浅比(あさひ)くんの料理には勝てないんだから」

月菜(るな)がどこか誇らしげに胸を張り、木乃香(このか)は顔を真っ赤にして「うるさい!」と返した。


ふと気づくと、木乃香(このか)が俺のエプロン(ドレス)の端をそっと引っ張っていた。


「……なに?」

「……あのさ」

木乃香(このか)視線(アイズ)を泳がせながら、蚊の鳴くような声で呟いた。


「……明日も、アンタの(マコトの)ご飯……食べてあげてもいいよ……」

「おう、しっかり作ってやるよ」


俺が頭を撫でると、木乃香(このか)は「子ども扱いしないで!」と怒りつつも、どこか嬉しそうに微笑むのだった。


【お世話係誠の!生活豆知識のコーナー! #4】

「プロ級!肉汁あふれるふっくらハンバーグの秘訣」

ハンバーグをふっくらジューシーに仕上げる最大のコツは『ひき肉と塩だけで先にしっかりこねる』こと!肉のタンパク質が塩によって結合し、網目構造を作るため、肉汁をギュッと閉じ込めることができます!玉ねぎやパン粉などの繋ぎは、肉に粘りが出た後から混ぜるのがポイントですよ!

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