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家事壊滅な7人姉妹のお世話係になりました  作者: 三日月
第一部①:壊滅的な家事と、七人姉妹の小さな変化編
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2話:山盛りの洗濯物と、無防備すぎる長女様

「――よし、朝飯の仕込み(しこみ)とリビングの掃き掃除(はきそうじ)は完了、と」


時計の針は午前六時三十分を回ったところだ。

彩咲(あやさき)家に泊まり込んで迎えた、記念すべき(メモリアル)お世話係初日の朝。

幼い頃から叩き込まれた(スパルタ)家事身体感覚(ルーティン)のおかげで、俺――浅比(あさひ)(まこと)は、誰に起こされることもなく完璧に目を覚ましていた。


静まり返った広大な邸宅(ハウス)の中、俺は腕を組みながら脱衣所の扉を開ける。


「……うわぁ」


思わず口から漏れたのは、感嘆ではなく明確な(リアリティ)引体感情だった。

脱衣所に設置された巨大な洗濯カゴ(バスケット)からは、山積みにされた衣類が洪水(フロー)のように溢れか出し、床にまで雪崩(ナダレ)込んでいた。


「女子七人分の洗濯物(ランドリー)……分かってはいたが、想像以上の過酷さ(ハードモード)だな」


制服、私服、部屋着、下着、タオル類。

これを放置すれば、瞬く間に(タイムアップ)着る服がなくなって詰む(ゲームオーバー)のは明白だ。

俺は腕まくり(ダイブ)をし、テキパキと仕分け作業に取りかかった。


色物、白物、デリケートな素材。熟練の(プロフェッショナル)目利きで分類し、まずは第一陣を洗濯機(マシン)へと放り込む。

洗剤と柔軟剤を絶妙な黄金比(バランス)で投入し、スイッチを入れた。

重低音(ベース)を響かせて回転を始めたドラム(タンク)を見届け、俺はリビングへと戻る。


――と、その時だった。


「ん〜……(まこと)くぅん……? なんか……いい匂い(アロマ)がするぅ……」


「うおっ!?」


リビングのソファーから、のそりと起き上がってきた(アライズ)影に、俺は思わず後ずさり(バックステップ)した。


長女の陽葵(ひまり)さんだ。

全校生徒から絶大なる(アブソリュート)信望を集める完璧な生徒会長(リーダー)――そのはずの彼女だが、現在の姿は壊滅的(クリティカル)に無防備だった。


ダボついた薄手の部屋着(パジャマ)は、片方の肩が完全に落ち、真っ白で滑らかな(シルキー)肌と華奢な(スレンダー)鎖骨が露わになっている。

それどころか、豊かな胸元(バスト)渓谷(ライン)が、朝の光線(サンシャイン)を浴びて眩しい(ブラインド)ほどに視界へ飛び込んできた。


「ひ、陽葵(ひまり)さん!? 服! 服が肌けまくってますって!」

「ふえ……? 服……? あぁ……暑かった(ホット)からぁ……」


寝ぼけ眼(ハーフスリープ)陽葵(ひまり)さんは、自分の状態など一切気に留める(ケア)様子もなく、ふらふらとした足取り(ステップ)で俺に近づいてくる。

そして――


「……きゃっ」

「っと、あぶない!」


足元に落ちていたクッション(トラップ)に引っかかった陽葵(ひまり)さんの身体が、浮遊感(ゼログラビティ)とともに傾く。

俺は反射的に手を伸ばし、彼女の華奢な(スレンダー)身体を抱き止めた。


――ぎゅむっ。


「……ッ!?」


手に伝わる、圧倒的な(ソフト)柔らかさと体温(ヒート)

陽葵(ひまり)さんの豊満な(ボリューム)胸元が、俺の胸板にしっかりと密着(アタッチ)していた。

甘い(ピーチ)のようなシャンプーの香りが鼻腔を駆け抜ける(シュート)


「あ……(まこと)くん、温かい(ウォーム)……。このまま抱っこ(ホールド)してて……」

「だ、ダメです(アウト)って! 陽葵(ひまり)さん、起きてください! 理性(リミッター)が飛びます!」


必死に理性の(メンタル)防波堤を維持しようと汗を流す俺。

その時、地獄の(ドア)が開く音が聞こえた。


「――お姉ちゃん? 朝から何を|騒いで……って、は?」


リビングの入口に立っていたのは、制服(ユニフォーム)に着替えた次女(じょじょ)月菜(るな)だった。

彼女は、俺と陽葵(ひまり)さんが密着し合っている決定的な(シチュエーション)光景を目撃し、固まった。


「あ……月菜(るな)……おはよう……」

「おはよー、じゃなくて! な、な、なに朝から密着(ドッキング)してんのよ浅比(あさひ)くん! 変態(スケベ)破廉恥(インモラル)!」


顔を林檎(アップル)のように真っ赤にした月菜(るな)が、猛烈な(アタック)勢いで俺たちを引き剥がしにかかる。


「ち、違うんだ月菜(るな)! これは陽葵(ひまり)さんが転びそう(スリップ)になって――」

言い訳(エクスキューズ)無用! やっぱり男を住み込ませる(ホスト)なんて危険(リスク)すぎるわ!」

「……んぁ? 月菜(るな)ぁ……(まこと)くん、すごく居心地(コンフォート)いいよ……?」

「お姉ちゃんは黙って(サイレント)! ちゃんと服を着る《着衣(ドレスアップ)》!」


月菜(るな)陽葵(ひまり)さんの部屋着の襟元を強引に(パワー)引っ張り上げながら、俺を鋭い(シャープ)視線で睨みつけてくる。

だが、その瞳の奥には怒り(アンガー)だけでなく、どこかソワソワとした動揺(シェイク)の色が見え隠れしていた。


「……べ、別にアンタが陽葵(ひまり)お姉ちゃんとどうこうなろうと知ったこっちゃないけど……あたしの前でそういう破廉恥な(エロティック)ことしないでよね!」

「だから誤解だって言ってるだろ……」


俺が苦笑い(スマイル)を浮かべて溜息をつくと、月菜(るな)はぷいっと顔を背けた。

しかし、その耳たぶ(イヤー)は隠しきれないほど赤く染まっている。


(……なんだ、このツンデレ(ツンデレ)反応。めちゃくちゃ可愛いな……)


思わず心が揺れる(シェイク)のを感じつつ、俺は気を取り直して(リセット)キッチンへと向かった。


「まあいい。朝飯が完成(フィニッシュ)してるから、みんなを呼んできてくれ。今日は『出汁巻き卵(ダシマキ)熟成鮭(サケ)和風(ジャパニーズ)定食』だ」

「……! 出汁巻き(ダシマキ)……?」


月菜(るな)ピクッと(リアクション)眉が動く。


「文句があるなら食べなくてもいいぞ?」

「た、食べるわよ! お世話係(せわがかり)の作った料理(フード)検品(チェック)するのも、あたしの義務(ミッション)なんだから!」


そう吐き捨てて、パタパタと階段(ステップ)を駆け上がっていく月菜(るな)

彼女の後ろ姿を見送りながら、俺は静かに(サイレント)フライパンを握り直した。


壊滅的な七人姉妹(シスターズ)お世話(ケア)は、まだまだ始まったばかりだ。


【お世話係誠の!生活豆知識のコーナー! #2】

「生乾き臭を撃退!洗濯物の効率的な干し方」

たくさんの洗濯物を早く乾かすコツは『アーチ干し』!

ハンガーラックの両端に長い衣類ズボンやバスタオルなどを干し、中央に向かって短い衣類(下着や靴下など)を配置して「V字(アーチ状)」にすると、下からの風の通り道ができて一気に乾燥スピードが上がります!生乾き臭予防にも最適ですよ!

〜てことは、下着が山にあったりして…フフフ(思春期男子なもので)

お読みいただきありがとうございました!


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次回もよろしくお願いします!

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